2013.09.05
アナキ-3
4月に発売され最初のロットがデリバリ-されるも直ぐにメ-カ-欠品。
ミシュランでは珍しい事ではありませんが・・・・
今回はそれ以降の入荷が5カ月遅れと少々異例の展開です。
因みにアナキ-3の市場の評価はマスコミ等のそれとは違い余り良い評価は得られていないようでした。
欧州でもアナキ-2に劣る等と言う評価も目にしましたね。
私自身は今回の入荷で初めて現品を目にしましたが、ミシュランらしい工夫が細部にも見られアナキ-2が進化したタイヤと感じます。
乗った訳ではないので感じるだけですけど。
アナキ-3の評価は簡単にいえばグリップが良くないと言ったモノです。
そもそもグリップ力とはアスファルトの場合凝着摩擦、変形損失摩擦、掘り起こし摩擦で成り立っていますがオフロ-ドの場合、土噛み性、土掃け性がグリップ力の主な物でつまり土を掴んで固め速やかに放すことがグリップ力に成ります。
砂地や泥ねいなど路面に依っても違いは有りますが概ねこんな感じ。
アナキ-3の場合ON/OFFタイヤなのでその両方の特性を持たせなければ成りません。
ネガティブ比は比較的小さいもののワイドなグル-ブはトラクション方向に入れられておりIN側で土噛み性を向上させOUT側で土はけ性を向上させる工夫やグル-ブ壁面にも凹凸を細工しメイングル-ブを支援しています。
壁面の細工がどれ程の効果が有るのかは分かりませんが・・・・
ミシュランらしいと言えますね。
さてここからは完全に私の想像と妄想ではありますが・・・
アナキ-3の初期ロットはミシュランの意とするものでは無かったのではないかと?
通常は設計から生産へは細かな指示書が発行され、責任者単位で細かな打ち合わせが行なわれます(ミシュランも同じかどうかは分かりません)
実際に生産に入り出来上がった製品は官能検査が行われます。
官能検査とは熟練の検査員による目視の検査です。
これにパスした商品は、バランス測定、ユニフォーミティ測定、X線検査など、先端検査機器による厳しいチェックを経て出荷されます。
日本のメ-カ-はチェックが大変厳しく世界一と云っても良いでしょう。
欧米のメ-カ-が甘い訳ではありませんが日本のメ-カ-は美観まで問います。
まぁアジアのメ-カ-は技術力も然ることながらその辺が大きな問題なのかも知れませんね。
で、時々問題になるのが出荷前のタイヤに対して官能試験、つまり実走によるフィ-リングテストが行なわれない場合が殆どと云う事です(多分殆どのメ-カ-がそうではないかと)
極稀にランダムにサンプルを取り行う場合もあるようですが・・・
(現在は如何なっているのか分かりません)
その為、もしもレシピに不具合が有り開発時と違ったタイヤに成っていても分からない。
官能検査ではクォリティ-は確認できてもパフォ-マンスは確認できません。
市場に出てから発覚するなんて時々?いや稀に???有ることだったりします。
例えば加硫温度や時間が違っていれば別のモノが出来てしまいます。
伝達ミスや指示のミス、現場のミスなど有っては成りませんが・・・絶対起らないとは言えません。
問題が大きい場合は当然、サ-ビスキャンペ-ンとかリコ-ルで回収って事に成ります。
しかし官能試験を再度実施し安全上問題が0であれば・・・そのままって事もあり得ます。
アナキ-3にその様な事が有ったのかなんて私には全く分かりません(^^ゞ
只、初期ロットの巷の評判は納得できないし今回の入荷までのスパンは余りにも常識外であると思うのであります。
と云うのも私の友人が今回アナキ-3を装着しベタ褒めですからねぇ。
アナキ-2からの履き替えですがOFF性能は若干劣るもののト-タル的には2ポイント以上勝っていると!
OFFは劣ると言っても砂地のトラクション性能は2より高いとも言ってました。
因みにその友人は某メ-カ-の現役テストドライバ-で元MX国際A級ライセンスホルダ-でもあります。 (4輪はいいよなぁ・・・何時までも現役でいられて・・・)
彼の言う事は信頼できると思います。
この記事の後にご指摘を頂きました。
ミシュラン社は正式生産後のタイヤについても官能検査、官能試験は随時行っており、仕様確定後もモディファイは怠らないとのことでした。
一旦製品が確定しても常に仕様変更(改良)が進められているとのことです。
という事はつまり・・・私の妄想も大きく外れてはいない・・・のかも。
どちらにしてもビックトレイル専用ラジアルタイヤのアスペクトに有るようです。
Posted at 2013.09.5 1:46 PM by reiraSP