OHLINS to R1200R 定番中の定番ですね^^
パフォ-マンスの向上は今更説明する必要はないってな話ですが・・・・やはり出荷状態からリ・アジャスティングの必要があることは言うまでもありませんね。
当然、ショックアブソ-バ-を換装するにあたって周辺のメンテナンスとチェック、そして何よりも適切な取り付けが肝心です。
ところで今回のR1200Rは・・・と言うか・・・「も」と言ったほうが良いのかも知れませんが前後のショックアブソ-バ-の取り付けボルトが腐食のため固着していました。
浸透剤を吹き付けながら慎重に緩めていきますが、とってもヤバイですね~、やっちまったら大変ですから(*_*;
トルクスボルトの頭が比較的浅いのでそれも大変、ヘキサゴンと比較してトルクの掛かり方が均等で強固というのがトルクスのメリットではありますが・・・・もう少し深くしてほしいですねぇ。
因みに腐食は電蝕です、ボルトはSSでも受け側はアルミの鋳物ですから・・・つまり異種金属接触腐食と言うものです。
異種金属接触腐食とはイオン化傾向の大きい金属と小さい金属が接している部分に水分が介入することによって腐食が引き起こされる現象です。
※画像は参考です。
これはボルタの電池と言われる現象です、この腐食を防止するには亜鉛など介入させておくことが有効だとされていますが。
実際には専用のコンパウンドグリスを塗布することが有効ですね。・・・・しかし・・・・。
この油脂塗布に関しては賛否が有りねじの性質から緩みやすくなる事や締め付けに際してオ-バ-トルクとなりボルトの破損に繋がることが有りうる。
国土交通省のデ-タ-によると過去のリコ-ルの原因の第2位がねじの緩みや破損という事です、これは人為的ミスもある様ですが設計上の検討・検証不足という結果の様ですね。
なのでメ-カ-は当然、負の結果を恐れボルトへの油脂塗布を推奨していません、しかしモ-タ-スポ-ツの世界ではファクトリ-チ-ムの多くのメカニックが油脂塗布を行っています・・・・。
今回のR1200Rのフロントショックアブソ-バ-等は腐食&ねじのカジリで取り外しにはかなり苦労しました。
油脂塗布をしていれば防げた事ではないかとも思いますがメ-カ-としては取り外す事は想定外で脱落しない、つまり緩まないという事が第一義でしょうね、立場としては当然かもしれません。
確かに塗布してよい個所とそうではない箇所があります、また知識がなければ腐食やかじりはさて置いてやらない方が無難とも言えますね。
絶対に緩んではならない箇所には締め殺しのボルト・ナットを使用します、橋梁や建設業界で使用されることが多いですね。
つまりもう外さない箇所が前提なので、外すときは解体、つまり壊す時という話です。
でもねぇ、バイクや車はそうは行きません。またボルトの破損等のトラブルはメンテナンスの行き届かない箇所の腐食が原因であることも多く、最近では自動車業界でも油脂塗布を推奨する個所も出てきました。
航空機などは頻繁なメンテナンスが原則なので油脂塗布はしないと言うのが原則でボルトナットも再使用はしないようです。
つまり適材適所、自動車やバイクの場合ボルトナットサイズやピッチ・ねじ山高さに対して限界のトルクは指定されていないようで・・・能力、つまり強度に対して余裕を持たされているようです。(でも、この事がリコ-ルの一因ともいえるのかも)
この件は64チタンやクロモリにも共通した話でどこもかしこもこれが良いという話ではなく適正適材という事です。
私も元は設計家なのでこの辺りは気を使っているし、ここにチタンをと言われてもお断りすることもあります。
油脂塗布や材質で必用・適正な締結トルクは変化するという事です、また塗布する油脂は専用のものを使用するのが当たり前でモリブデングリス等は滑りすぎるので使用不可だと思います・・・念のため。
簡単なようなねじの開け閉めですが・・・・やっぱ深いと思う次第でございます。
健脚作業についても大変かかわりの深い話なので性能とは別ですが大切な要素だと思いますので記しておきます。
当店の健脚パッケ-ジは性能担保はもちろんの事、状態の適正な維持に関しても確り提供すべく努力しております。
ご安全に!
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