2016.08.27
2016.08.26
S21 to GSX1300R
好んでバトラックスを装着し続けているお客様、S20からS20EVOそしてS21と沢山のデ-タ-も頂いております。
S21が発売となり速攻で装着され早11000km強を走破されS21のお替りです^^
s20のタイヤライフが約5000km弱、S20EVOが7000km前後、この距離は1セットだけのデ-タ-ではなく同じライダ-さん、同じバイクの1銘柄2セット以上のものです。
このデ-タ-から見てもS21の進化は著しく特にタイヤライフとコンフォ-ト性の変化は目を見張るものがありますね。
ブリヂストンのスポ-ツタイヤの冠「Sシリ-ズ」の目指す方向性も定まった感がありますね。
メ-カ-さんがS20EVOとの比較としてサ-キットのタイム等を引っぱり出したりするものですからユ-ザ-側としては勘違いしてしまっていると言えるのではないかと。
コ-ラと思って飲んだらコ-ヒ-だった・・・・みたいな・・・・・ちょっと違うか(^^;
少々トップレンジのRS10と被りすぎていたパフォ-マンスを確り精査して立ち位置を明確にしたラグジュアリ-スポ-ツとして見るとS21の横顔がはっきり見えてくるのではないでしょうか。
S21のステ-ジはミシュランのPOWER3やメッツラ-のM7RRと同じ所にあると思います。ピレリのロッソⅢは少々目指すところは違っているようで・・・・ではロッソⅡかと言うとこれもまた・・・・あれですから。
因みに同じレンジのタイヤであってもミシュランやメッツラ-と比較して内圧の適正は高めで約20%~25%の違いがあります。
あくまでも私個人の考察ですが、それはそのままメ-カ-のコンセプトの違いと言ってよいと思います。
最近のBSの傾向はタイヤの外郭断面形状から来る原則的な旋回性を主軸とし無駄に変形させない事で接地形状をコントロ-ルしようと考えているようです。
それを基本概念としてステア-特性や摩擦のメカニズム、そしてコンフォ-ト性等の項目を解析し対処する。そしてト-タル的なスタビリティ-を構築する。そんな感じなのかも知れませんね。
対して欧州メ-カ-はタイヤが変形することを前提とし変形そのものをコントロ-ルしようとしていると思います。
どちらが正しいと言うのではありませんが圧力容器としてのタイヤの剛性に対する考え方の相違といったところだと思います。
タイヤの剛性とは一般にケ-ス剛性の事を指し、これをケ-シング剛性と言います。
トレッド、サイドウォール、ビード各部パ-ツで構成されるタイヤ断面は容器の様になっています(なので圧力容器なのです)
それを構成する各部の剛性のト-タルをケーシング剛性といいます
トレッドに加わる路面からの力は各部位に伝わり、最終的にはビードベース部で受け止められます。そのためケーシング剛性は、こうした力の伝達(応力分布)の解析を行って使用目的に合わせたバランスの上で設計されます。
剛性とは各パ-ツごとに存在し、負荷の方向に対しての剛性などそれぞれに対しての剛性、強度が必要になると言う事ですね。
つまりカ-カスやベルトの枚数や構造によってタイヤの剛性は変化するわけでプライレ-ティング等でもそれを表記します。
プライレ-ティングとはそれ相当という意味で実際は綿に替わる優れた化学繊維の登場や構造の進化によって少ないプライ数で高い剛性を構築できるようになりました^^
周方向に対するベルトプライや角度、横力やねじれに対してのカ-カスの角度やコ-ドの種類、フィラ-の高さやボリュ-ム、ビ-トソ-ルの形状からビ-トワイヤ-の位置から本数まで、またトレッドゴムのゲ-ジや硬度までもがタイヤの剛性の構築に関わります。
勿論、最終的なケ-シング剛性はホイ-ルに組み立て、適正な空気圧を充填した状態で評価されます。
また、剛性とは硬さとイメ-ジする方も多いと思いますが、剛性の高低は相対的なものであり、相手の質量とのマッチングによって評価は異なります。
当然、タイヤケ-スに使用されているマテリアルやコ-ドの編み込みの違いによってパフォ-マンスも大きく左右されます。
それでもタイヤに表記されている規格は全て同じく担保されなければなりません。
この手の話をすればきりがありませんが、同じレンジのタイヤであっても構造や材料、そして設計の方向性によって適正内圧が違っているのは当然で・・・・これは物理です。
ブリヂストンモ-タ-サイクルタイヤの新しい(と言ってよいと思いますが)方向性は注目ですね!
なんだか・・・またまた話が脱線してしまいましたが・・・・目指すパフォ-マンスは同じところにあってもアプロ-チはそれぞれ。
ご安全に!
2016.08.25
イカスミパスタ
夏もそろそろ終盤ですよ~~~みたいな夕日になってきましたね。ちょっと寂しいような気もしますが・・・・
朝夕の涼しさは嬉しいし熱帯夜から解放される喜びのほうが大きいですね-。
ところで昔々イカスミパスタが美味いって話でグリ-ンコ-プだか何だかで注文したパスタを食べたことがありますが・・・
自分には合わないというか不味いというか・・・・気分が悪くなったというか・・・・超苦手なパスタと言う印象が残っています。
でもね、私以外の家族は皆美味しい~~~なんて言ってました。 そんなイカスミパスタ。
今回、頂き物のイカスミパスタをかみさんが調理して・・・・「ん?これは物凄く美味しいよ~と-ちゃんも大丈夫かも」なんて。
そんな事は無いでしょ~とは思いましたが・・・・恐る恐る一口食べてみると「ん?んん??なんか・・・美味しいし」
なんかこ-ウニの様な風味というか昔食べたイカスミパスタとは全く違っていました。 昔食べたイカスミパスタは生臭さがたまらん不味かったのですが全く生臭くないですね。
でもねぇ-このイカスミパスタは会話を楽しみながら食事するとか・・・・特にカップルなんて・・・・ヤバくね?
難しい話をしながらなんて・・・説得力は全くなくなるし・・・・カップルなんて百年の恋も冷めるかも・・・・。
妖怪お歯黒べったり・・・みたいな・・・・えらい事になっちょります・・・・かみさんと顔を見合わせて大笑い(;’∀’)
まぁ喧嘩した後なんかは有効なメニュ-かも知れませんけどね^^ ご馳走様でした♪
8036km
PSS EVO最長不倒距離ではないかと・・・・ハイグリップレンジのタイヤとしては他の追従は許さないというところでしょう。
ハイグリップタイヤとしてのポテンシャルも他に見劣りするところはないしトップレベル。
でもってこのタイヤライフはどうなってんの?って感じですね。
しかし、ハイグリップタイヤとしてのパフォ-マンスを発揮するのは5000km前後であとはオマケみたいなものですが、それでも世のお父様方にはありがたいオマケだと思います。
商売として考えると・・・・持ち過ぎ・・・・・と言う感じはしますけど・・・・(^^;
ところでオ-ナ-さんは超長距離ランナ-さんで鹿児島なんぞは家の近所みたいな感覚を持たれているようです。
オ-ストラリア人も裸足で逃げだすかも的な・・・・そんな感じ。
タイヤライフの伸びは前後の健脚も貢献しているとは思いますが、それでもすごいですね~。
まぁしかし・・・兎も角しかし・・・・超長距離ランナ-さんとしては初期のパフォ-マンスは多少低くてもパフォ-マンスの持続性に優れるPOWER3を選択したほうがよりオ-ナ-さんの使用目的に適うのではないかと。
ということで今回はPOWER3を装着、これも量才録用、何に重きを置くかはとても大切なことですもんね~。
つか・・・GSX-R1000は長距離ランナ-的なのか・・・? まぁこちらは欧州的感覚と言うことで、豪州ナイズなヨ-ロピアンみたいな。 よう解りませんけど・・・・
昔々ドカの916で鹿児島に行って・・・帰りはバイクを陸送で送ろうかと本気で思った私とはえらい違いですね・・・・(;’∀’)
ご安全に!
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2016.08.24
銀杏
クロモリシャフトなお話
鈴鹿8耐が終わったからかも知れませんがBOのゼロポイントシャフトが予定の納期より随分早く入荷いたしました^^
まぁそんなこんなお話ですが・・・・。
先日、お客様からある所でこんなコメントを見た・・と・・質問を受けました。
ある方がフロントのアクスルシャフトの曲りに気が付き、この機会にクロモリシャフトに交換しようとショップに相談したところ・・・・
ショップのメカニックから何故STDのアクスルシャフトが曲がるのか分かりますか?
クロモリの様に一部だけ剛性の高いものを使用すると周辺との剛性バランスが崩れもしもシャフトが曲がらなかったら如何なっていたと思いますか・・・・と。
まぁホイルベアリングやハブ、フォ-ククランプにダメ-ジを受けていた・・・・みたいな事でしょうか。
と言うか曲がったシャフトを抜き取る場合、逆にダメ-ジが加わると思いますけど。
またクロモリアクスルシャフトを装着した事が原因でホイ-ルベアリングが破損した方も居られるらしい。
ショップに相談したらこんなもの(クロモリシャフト)公道で使用するからこんなに事に成る、なので保証は出来ないとの対応だった・・・とか? クロモリシャフトは何処で購入したのでしょうか?他のショップで購入したのでしょうか? 何方のお話も何だかつじつまの合わない話ですね。
そもそも何故STDのアクスルシャフトが曲がったのでしょうか?アクスルシャフトが曲がるような衝撃はまずホイ-ル、フロントサスペンションに加わり結果としてアクスルシャフトが変形したと考えるのが普通ですが・・・・シャフトだけ曲ったって・・・・(-_-;)
とは言え私自身が車体の設計が出来る訳もなく金属の知識も深いわけではありません。
またよく耳にする話はBMWモタ-ドのホイ-ルは割れるより曲がる方が安全と言う観点から熱処理法が焼鈍処理である・・みたいな・・ただし、本当のところは存じません。
フェイルセ-フやフォ-ルトトレラント的な考えに基づいているのだろうと思いますけど。
兎に角、専門家の意見を聞いてみようと。
仕事柄バイクメ-カ-の設計さんや地域がら金属の専門家さんと親交があり、色々とご意見をお伺いいたしました。
その中でかつて一世を風靡したSSモデルのホイ-ル設計担当の方に色々と質問してみました。
まずアクスルシャフトに関して大型車の場合炭素鋼を採用することが多く欧州車ではクロモリを採用している機種も有るそうです。
またこの箇所に関して折れるより曲がる方が良いという考え方もなく曲がらない折れないが基本だそうです。
衝突などによる衝撃試験は4輪車の様な形で行う事は少なく業界ではHONDAさん違った意味で実施しているだけで衝突実験によるアクスルシャフトの具体的デ-タ-は無いらしい。
無論、シャフト単体の試験デ-タ-は有るとのことです。
またアクスルシャフトが変形するような衝撃を受けた場合、先ずはタイヤ・ホイ-ルにダメ-ジが加わりそしてフロクトフォ-クなどにダメ-ジが至ると。
またアクスルはサスペンションを構成する剛性部材の一つなので、高い剛性・強度が求められる。
またホイ-ルベアリングの破損はある程度の精度を担保しているクロモリシャフトに起因することは考えられないとも言ってました。
もしもアクスルシャフトの不具合が原因でベアリングにダメ-ジが有るとするならその場合、炭素鋼とかクロモリとかと言う材質に起因するとは考えられないとのご意見でした。
とまぁ、私がいつも考えている事と同じ答えで、まぁそりゃそうだって話です。
通常走行の場合、路面からの衝撃はタイヤ、そしてサスペンションシステムが受け持つ、つまりはショックアブソ-バ-であって衝撃緩衝を受け持つのはアクスルシャフトではなくシャフトはシャフト。
参考までに四輪車の開発の知人にも聞いてみた。
例えばハブ周りの場合、ホイ-ルスタッドボルトやバブや軸がサスやハブベアリングやその周りの保護のため意図的に剛性を落とすことは有りえない、それこそ重大な事故につながる、某社のリコ-ル隠しでも解るでしょって話でしたね。
金属の専門家の話も参考までに記しておきますが、クロモリ鋼はそもそも機械的性質に優れ剛性、強度ともに高く且つ靭性に優れるため適度なしなりが発生し振動の吸収性にも優れる。
また加工性に優れるため高精度で仕上げることが比較的容易であると仰ってました。
故に自転車やバイクのフレ-ムに好んで使用されているし航空機の脚部品、エンジンの部品にも多様に使われています。
恐らくクロモリシャフトに置き換えてメリットとして現れるのは高剛性、高強度を持ちながら靭性が高く高い精度で加工することが可能である事ではないかと個人的には考えています。
とは言え・・・・・
別に私はクロモリシャフトをメッチャ推奨しているわけではありませんしクロモリシャフトはPEO社だけでなく色んな会社が製造販売しています。ラジカルさんや有名処ではビト-R&Dさんとか有名ですよね。
PEO社との取引も決して特別な条件でもなく、どちらかと言えば商売としては旨味がない方です(;’∀’)
長い記事になりましたが商品として取り扱っている以上、ポジ・ネガをキチンと説明する責任があるとのご指摘もあったので出来る範囲で調べた次第です。
まぁネガは重くなることですが、レ-スなどでは場合によってアクスルシャフトにタングステンのバラストを仕込むこともあります。
なので重いイコ-ルNGと言う訳でもありませんからねぇ。
まぁシャフトに限らず剛性や強度が高すぎて問題だと言うならマルケジ-ニの鍛造ホイ-ルなんて・・・・ヤバイぞって話に成りますね・・・ご安全に!