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2016.01.29

BATTLAX HYPERSPORT S21

S2101

2月1日よりBATTLAX HYPERSPORT S21が発売に成りますね!

発売を前にして各地では販売店向けの商品説明・技術講習会が開催されていたようです。

私にはお声が掛からなかったので商品説明の紙を見ただけですが・・・・。

先ずは・・・

BATTLAX HYPERSPORT S20EVO対比でコーナリング性能を向上させ、また摩耗ライフを約30%向上させたらしい。

開発に関しては同社のULULTIMAT EYE(アルティメット アイ)をMCタイヤとしては初採用したとの事ですね。

因みにアルティメットアイとはタイヤの接地面挙動を計測・予測・可視化するブリヂストン独自のタイヤ開発技術。

従来は、SCによるシミュレーション→試作品作成→(ラボ)室内計測→実車官能テストを経て性能確認と言う流れ。

ULTIMAT EYETMは、実車と同等の高速走行状態を室内で再現し、タイヤ接地面における挙動を可視化し従来の実車テストに加えて、科学的な根拠に基づく精度の高い解析や性能確認を行うことが出来るとの事。

この計測・解析を行う試験機は、時速400km、バンク角60度まで対応可能・・・らしい。

アルティメットアイは世界にブリヂストンだけの試験機と謳っていますがそりゃそうです、多くのメ-カ-の試験機は殆どが独自のものですからねぇ。

アルティメットアイそのものを見た事が無いので何とも言えませんが、先ず接地面の所はア-ル(直径2m程度)の付いたドラムと実際には平面の路面では異なるのではないか(まぁ大きな意味では路面にもア-ルは付いていますが・・・)

見た限りでは駆動力はドラムとホイル両方にはある様ですが従輪(フロント)と駆動輪(リア)との挙動の差異はどのようになっているのか?

等々少々私の頭では理解が出来ない所もあります。

因みに某欧州メ-カ-は同じ様に可視化する為にベルトコンベア-の様なフラットなドラムを採用したものもあります。

路面の摩擦係数も可変させ駆動に付いても従輪と差別した試験を行っています。

試験装置についてはタイヤメ-カ-の提案を受けて試験機製造メ-カ-が具現化するわけで例えば安川電機とか三菱とか・・・なので欧州の1社を除いてタイヤメ-カ-が製造したものではないと思います。

まぁそんな事は一般のユ-ザ-さんにとって関係のない事ではありますが気に成ります(^^ゞ

ところでS21はS20EVOと比較しフロントタイヤのプロファイルはラジアスを小さく取って操舵性のハイレスポンス化を狙った様です。

欧州メ-カ-の多くがこの傾向にありキャンバ-スラストの増大が狙いです。

s2102

※キャンバ-スラスト(横力)とはコニシティ-ホ-スと同じ理屈で円錐状のものを転がすと外径の大きい方が小さい方に向かって旋回するって物理です。

S20EVOはスポ-ツタイヤとしては比較的、ラジアスは大きく取っており適度なオ-バ-タ-ニングモ-メントを利用しそれを接地感に置き換えている。

敢えてS21ではそのキャラを払拭したのは摩耗によるステア-変化を嫌ったのでしょうね、タイヤライフの向上もS21の売り文句ですからフォ-ルトトレラント的な考えが働いているとも言えるのかもしれません。

リアに関してはフロントとは逆にラジアスを大きく取っていると言う話も聞きましたが実際には如何なのかは確認できていません。

もしそうだとしたらフロントとのバランスをリアで辻褄を合わせると言ったところでしょうか?

どちらにしても欧州ナイズなS21の実力は如何にって所ですね。

 

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