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2013.09.07

R100Rの持病?

R100R系はシミ-が出る・・・これは仕方がないと言う話も有りますが。

因みにシミ-現象とは比較的低速走行中にステア-が小刻みに振れる現象です。

主に或るスピ-ドからの減速時に発生する場合が多い。

一般的にセルフアライニングトルクと操舵系の剛性バランスがくずれ、共振現象を起こすと言われています。

タイヤの偏摩耗やバランスの狂い、低空気圧等が原因と考えられていますが、それだけでは有りません。

ステアリングを含むジオメトリ-やタイヤの構造に起因するミスマッチ。

エンジンと車体との共振など原因特定は非常に難しい。

R100R系は個体差が有るものの非常に繊細で出るものは何をやっても収まらない場合も有ります。

昔、BMWのOEMに関わった事が有りますがこのシミ-現象が大きな障害に成りました。

ミシュランですら収められなかった厄介な事象でしたね。

メッツラ-のみシミ-が発生しないと言う専用タイヤ的存在が立ちはだかっていました。

当然、メッツラ-を徹底的に解析し大方の目安は付きました。

他社も当たり前ですが研究開発を進め、ほぼシミ-現象を納めるに至ったわけですが・・・

それでもタイヤ、車両の個体差があり組み合わせによってはシミ-が発生すると言う何かの怨念の様な現象です(~_~;)

お客様のR100Rもシミ-の怨念に取りつかれているようで・・・。

BMWについてはかなり知識の高いショップさんにも相談したようですが怨念を取り払うことに至らなかったようです。

ウチにも以前からご相談頂いていましたが考えられる要因が多過ぎて・・・。

今回のタイヤ交換のタイミングに合わせて3段階のステップを考えました。

先ず、私が修行して陰陽師に成る事。・・・・・嘘ですよ(^^ゞ

アイディアとしてはタイヤ銘柄の変更ですが、これはオ-ナ-さんがシミ-以外については現タイヤが気に入っていると言う事で銘柄は変えずにサイズを変更することにしました。

これによる剛性と応力の変化に期待します。

更にアンバランス修正は位相と合わせてダイナミックバランスで計測、修正。最小限のウェイトで限りなく0修正。

ビ-ドシ-ティングもタイヤメ-カ-からしかられそうな圧力と時間で徹底的にシ-ティング。

ホイ-ルのアライメントも必要以上に取り、フロント周りを全てをチェック&再ファスニング。

タイヤ内圧も前後バランス適正値(対シミ-)を想像し設定。

これで駄目なら第2プログラム、サスを含むリア周りの見直し、それでもだめなら第3プログラム、タングステンを使って共振域をズラそう・・・と思っていましたが。

しかし!第一プランで見事にシミ-の怨念を取り払う事が出来ました♪

全てのR100系のシミ-が同じ方法で収まるとは限りませんが、大きなヒントを得る事が出来ました。

R100Rがかなり繊細な車両だと言う事ですが、他の機種にも起こりうる要因はありますね。

ところで今回の作業で特別な工賃を頂いた訳では有りません、通常のタイヤ販売価格です。しかも特価(~_~;)

私らの様な小さなショップはお客様との信頼関係と愛が第一ですからね~ははっ。

それにしても良かった良かった^^ご安全に(^^)/~~~

 

 

コメント

今回は、本当にありがとうございました。
ものの見事に、キレイさっぱりとシミーが無くなりました。
一番多用する60キロ前後で発生していたので、シミーが無くなり、快適にストレス無く走ることが出来るようになりました。
深謝致しますとともに、今後もロードスター共々よろしくお願い致します。

cafeマスター さん、おはようございます^^

いゃ~上手く行って何よりでした!

こちらこそ宜しくお願い致します(^^)/

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