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2017.01.02

POWER RS 私的考察No,2

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POWER RSを先ずは一般公道で走らせてみると、確かに一般的なハイグリップタイヤ例えばPSS EVOの様にベタっとした接地感、グリップ感ではなく何方かというとツ-リングタイヤの様なサラっとしたものでした。

無論、同社のROAD4と比べても遥かにハイレベルなグリップ力ではありますが。

ハンドリングは市街地では軽快でしかも確りした安定感を両立していて実に好感の持てる特性。

しかし、乗り心地という点では若干ハ-ドでこれまでのMICHELINとは違っている・・・・

と言うか今までのMICHELINはハイスペックなスポ-ツ系タイヤでも他社のグランドツ-リングモデルより乗り心地が優れていて”これがト-タルパフォ-マンス”という事なのかとある意味驚いていました。

コンフォ-ト性にとことん拘っていると思っていましたが、今回は少し舵を切ったような印象です。

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とは言っても他社の同カテゴリ-であるロッソⅢやS21と同レベルであり、今までが良すぎたという事でもある。

高速安定性は特に強い直進性を示す訳でもないのに非常に安定している、高速道の「まぁなんだ」のスピ-ド域でもピタリと安定し且つレ-ンチェンジも応答性はリニアで実際の速度が嘘のように軽快且つ安定性に富んでいる。

ワインディングでも同じように軽快で応答性は俊敏でありながらやはり安定性を損なうことは無い。

コ-ナ-リング中の外乱もさらっといなすように収める。

フロントの回頭性もライダ-の意思とシンクロしリアはフロントに素直に追従する感じ・・・・しかし、グリップ感はやはりベタっとした感覚ではなくタッチポイントが広がったような感覚です。

それでもフロントとリアのグリップバランスは大きく見直されたようでフロントを軸に旋回するような安心感が有るので不安を感じることは無い。

まぁPOWER3の後継というかそのカテゴリ-に投入されるタイヤなのでグリップ力に過不足は無い。

公道用スポ-ツタイヤとしては十分優秀で応答性(運動性)と安定性をどのスピ-ド領域でもバランスを損なうことなく両立しているス-パ-スタビリティ-なタイヤであると・・・・。

軽快では有るがシャ-プであるとは表現できないライダ-の働きかけにシンクロしたウルトラニュ-トラルなタイヤ。

R1100Sに装着して実走評価をした時はそう結論付けていました。

ところが・・・・ところがであります。

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旧知の仲の和歌山さんからPOWER RSの評価を伺って「俺のとは違うな~」なんて思っていた所・・・・そもそもテストを行う予定でいたS1000RR、遅れに遅れていたわけですがトラックでの評価も加えることに成り実際に走ってみると・・・

「これが同じPOWER RSなのか!」と思う程ガチっとしたグリップ感で更に操舵に対する応答性は働きかけた分だけ穏やかにも俊敏にも反応し常に安定性を損なわない。

レイトブレ-キに関しても安定性は高くシャ-プにキャンバ-を与えても舵の復元トルクは邪魔をせず俊敏に回頭する。

タ-ンアウトもバンク角に応じてタイトに旋回し・・・・これはレ-シングタイヤかと錯覚するほど。

クイックタ-ンも俊敏且つしなやかでリアが粘る事もなくフロントは常に安定しそれを軸にパッと身をひるがえすような切り返しで思わず豹のような身のこなしとイメ-ジしてしまう程。

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どこかの誰かがフランス車の猫脚と謳ったことを思い出しました。

POWER RSのトラックでのポテンシャルはPSS EVOを凌ぐ、このケ-スに更にハ-ドネスの低いラバ-を搭載すればそのままレ-シングタイヤとして通用する、恐ろしく2面性を持ったパフォ-マンスを有し、穏やかに働きかければ穏やかに俊敏に働きかければ俊敏に応答する。

グリップレベルも同じような感覚で負荷が大きくなれば瞬時に発熱し最大グリップを発揮する・・・・なんだこれは???

その理由がPOWER RS私的考察No,1で考察したものではないかと、そうでなければ説明がつかない。

この事を前提に一般公道でも再評価してみましたが、正に隠れていた顔を見ることが出来た。トラックでのパフォ-マンスと変わらない。

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無論、この特別な特性はウォ-ムアップ性に優れる事にも寄与し更に熱の安定度も高くタレずらい。

モニタリングによる温感温度は非常に安定していることもこの証明と言えると思います。

他社さんには申し訳ありませんが同じカテゴリ-とされる他社のタイヤとは一線を画するドライ性能であると言わざるを得ません。

しかし、ト-タル的に見てストリ-トメインのタイヤとしては耐摩耗性や摩耗による特性の変化、ウェット性能などは如何なのか?

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これから見ていく必要があると思いますが、取りあえずフルウェットでの走破性は普通かな。

ウェット性能に関してはPOWER3の後継モデルとしてはやや力不足かもしれませんが、一般公道を走る上で必要にして十分な性能で高速道路でのハイドロも有りません、まぁバンク角に制限が掛かることは否めませんが。

別レンジですねPOWER3とは。個人的な意見ですが・・・・(^^;  POWER3は継続販売だし。

因みにウェットではロッソⅢに分があり、ドライでは遥かにPOWER RSが勝るというところでしょうか。

No.3に続く。

 

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コメント

おはようございます。
私的考察No.2、ありがとうございます。続きが楽しみでなりません。
ライダーのスキルに関わらず満足出来、ツーリングに使えるハイグリップタイヤ、といったところでしょうか。POWER3に満足しているけど、欲張りにも、もう少しハイグリップなのが欲しいと思っている私にはぴったりのような。
PSSEVOの後継じゃぁないのが不思議ですね。

何とも興味深いですね!

フロントとリヤのグリップバランスという所が気になりますね。

レイラさん明けましておめでとうございます(^.^)
冬が終わったらEVOにタイヤ交換しようと思ってましたけど…むむむ…RS…迷いますねぇ…(;´_ゝ`)

明けましておめでとうございます。

確かにPOWER3 のウエット性能にはビックリしました。

私は公道オンリーですのでここまでの考察ですとPSS evoと迷う所です・・・。

皆さん仰るようにすごくPSSEVOと迷い中でモンモンとしています(笑)

皆さんが思われているように私もPOWER RSはPP3の後継という話はちょっと違うと思います。

公道要件、特にドライに重きを置いたという点ではPP3をカバ-するという事に成るかもしれませんが・・・・

実質PSS EVOの後継と言って良いと思います。

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