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2015.01.22

ダンロップロ-ドスマ-トⅢ

ダンロップからNewプレミアムツ-リングラジアルタイヤ「ロ-ドスマ-トⅢ」が発売に成ります。

最近、少々苦戦している感のある同社のツ-リングカテゴリ-タイヤ。

さて、如何なパフォ-マンスを秘めているのか興味深々ですね。

ダンロップが最も強調しているのは同社のC.T.T.(キャンバースラスト・チューニング・テクノロジー)による長距離走行におけるライダ-の疲労低減を計る人間工学に基づくテクノロジ-と言う所にあるようです。

これは株式会社疲労科学研究所と国立大学法人横浜国立大学工学研究院による共同研究によると記述されています。

試験方法は以下の通り

【試験方法】
被験者の胸部にアクティブトレーサー(AC- 301A)を着装し、各タイヤを付けたバイクの走行時間(1時間)の間の被験者の心拍変動を「MemCalc/Tarawa(測定データの解析ソフト)」にて測定。心拍変動解析をリアルタイムに行い、自律神経を構成している交感神経(LF)と副交感神経(HF)の活動を数値化し、被験者の「疲労・ストレス度」を評価。

【測定結果】
ROADSMARTIII装着時の交感神経及び自律神経バランス指数(LF/HF)はROADSMARTII装着時より低く交感神経が抑制されているため、「疲労度・ストレスは低い」ということがわかる。

【試験条件詳細】
・被験者…住友ゴム工業(株)男性社員4名(60代、50代、30代、20代)
・実施場所…住友ゴム工業(株)岡山テストコース周回路(コース内一旦停止、スラロームあり)
・試験車両…SUZUKI Bandit1250S(2007年式)(被験者50代・30代)、YAMAHA FJR1300(2013年式)(60代・20代)
・タイヤサイズ…Front:120/70ZR17 M/C (58W)・Rear:180/55ZR17 M/C (73W)
使用空気圧…Front:250kPa Rear:290kPa

因みに国内では公正取引法成るものが施行されているので同社比となる訳ですが、デ-タ-を見る限り如何に前モデルが宜しくなかったかと証明している様なもので別の方法は無かったのかとチト残念なグラフです。

ところでライディングする上でのストレスや疲労度は年齢だけでは計れず、経験値や運転技術、車両とライダ-の体格によるバランスも大きな要素です。

もしもテストライダ-が行なったのであればそれはそれで結果は一般的で無いし。

そこが抜けている試験は精度・信頼度が高いとは言えないのではないかと。

また同社はフロントタイヤとリアタイヤのキャンバースラストのバランスを最適化することにより、バンク角とハンドル舵角がリニアにシンクロしてスムースな過渡特性を発揮し、腕に無駄な力が入らないことでハンドル操作によって蓄積される腕の疲労を低減しています。

としていますがこれは今更な理論で前後タイヤの剛性分布や外郭断面形状のバランスによるところが大きい。

同社の前モデル「ロ-ドスマ-ト2」はこの辺のアンバランスは大きく、そこを改善したと言う事でしょう。

またツ-リングタイヤとして重要な要素であるコンフォ-ト性はスリムハイビ-ドテクノロジ-によってサイドウォ-ルでしなやかに衝撃を吸収し且つ高負荷時には適度に踏ん張るとしていますがこの両立はかなり高度なケ-スラバ-を使用しないとネガが出ると思われます。

またビ-ドを主体とした所にも迷いの様なものが垣間見えますね。

これはJATMA規格の最高値でテストされていることからも狙いの性能成績を高数値化したい意図が伺えるしネガを潰したいと言う所でもありそうです。

本来は主にカ-カスに担わせるべきとも思いますが実力は如何に。

タイヤライフも同社比で大きく改善しているようですが、フルロングのテストでは無くやはり計算式を使用したデ-タ-がベ-スですね。

摩耗量=新品時溝深さ-8000km走行後溝深さ=想定走行距離

かなり古典的な計算方法です。

摩耗に伴うゲ-ジボリュ-ムの減少によるダンピング特性の変化や蓄熱率による2次的な磨滅の指数が有りません。

ここの点をカタログに落とすのであれば実際に徹底的に実走実証を行うべきと思います。

まぁしかし・・・・

同社がこんな簡単な試験でと言う筈は無いので公表値はカタログ用と考えた方が良いでしょう。

また、トレッドパタ-ンのグル-ブの基本意的な流れはブリヂストンのT30に似ています。

と言うか、T30をチュ-ニングしたらこの様になりそうって感じですね。

テュフズ-ドの比較試験とは言わないまでも理論的事実を売りにするのであれば最低でもサーキット(ツ-リングモデルであっても)、高速&ワインディング、ウェット性能、公道4000km(程度)走行後残溝&ステア-特性の評価、MAX耐摩耗性をポイント表記した方がより良いと思います。

実際に乗車した訳ではないのであくまでも発表の記事を見て感じたと言う話ですけど・・・

実力は如何に・・・・。

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