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2024.09.04

佐多岬の怪

今から20年以上前の話ですが子供たちが小学校低学年の頃、義父と姪っ子を交えて本土最南端の佐多岬に家族旅行に出掛けました。

佐多岬には民宿は数件ありますがホテルは一軒しかありません。ホテルはハイシ-ズンと言うことも有り本館は満室。

私たちは別館の大部屋に泊まることに成りました。

昼間は海水浴や釣りを楽しみ夕食を済ませて部屋飲み^^ 夜も更けて何となくダラダラと眠りにつきました。

明け方近く突然義父の声が聞こえて目が覚めました。義父は長女の名前を呼び「こんな夜中に何しとる」・・・・

声を掛けた方を見ると備え付けのタンスの前に娘と同い年くらいのオカッパ頭の女の子が立っていました。

しかし・・・娘は私の横で寝ていて何処か他の宿泊客の子供が部屋を間違って入って来たのかと思いましたが・・・・

姪っ子はまん丸な目をして布団を被りガタガタと震えていました。おかっぱ頭の女の子はちょっと目を離したすきに居なくなっていました。居なくなっというか消えた。

夜が明け朝食に向かうも義父も姪っ子も夜中の出来事を一切口にせず・・・その話は封印されました。

その数年後、佐多岬に釣りに行った時地元の方から声を掛けられ「どこから来たんね、何処に泊まっとるの」なんて会話に。

ホテルに泊まっていると答えると「本館ね別館ね」なんて。本館と答えると「そりゃよか別館は幽霊が出るけんね」・・・( ゚Д゚)

昔ホテルの前の海岸で旅行に来ていた小学3年生の女の子が溺れてなくなったらしい・・・。

そう言えば別館のシャワ-ル-ムの前に小さなビ-チサンダルが揃えて置いてあったり子供用の浮袋が置いてあったり・・・

別館にはほかに宿泊客もいないのに忘れ物かなと思っていましたが何か意味が有るのでしょう。

現在はそのホテルも廃業してしまいましたがホテル敷地内の隅にある小さな供養塔はそう言う事だったのかと。

今でも思いい出すと背筋がゾワゾワします。

 

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