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2015.11.14

電子制御サスペンションシステム

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先日、某ショップのSNSの記事が勝手に私のSNSにシェアされていたので興味本位で読んでみました。

内容は電子制御サスペンションシステムについてでしたが・・・・

これが何ともお粗末な話で、REPの電子制御サスペンションを装着する事でわずらわしいセッテイングから解放されるだと。

世界のレ-スのトップテクノロジ-だと謳っている所も多いですね。

なんじゃそれは・・・みたいな・・・・んん・・・・何言ってるの?

色々と勘違いされている様ですね。

電脳サスなんつってコンピュ-タ-が全てを考えて実行してくれると思っているのでしょうか?

そもそもOEMとして標準装着されている電子制御サスペンションシステムは大まかにツ-リングやスポ-ツモ-ド等おおよそ4段階程度の設定をあらかじめ搭載しているのであって、コンピュ-タ-がその場その時に考えている訳ではないし。

まぁショックアブソ-バ-が全く手の届かない位置に鎮座するメガツアラ-等にOE搭載されている電子制御はある意味便利だと思いますがスポ-ツやレ-スでは大きなお世話って気もしますね。

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近年サスペンションメ-カ-が開発を進めているセミアクティブと呼ばれる電子制御サスペンションシテムも基本は同じですが・・・

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おおよそは車の速度によって設定を変化させて対応するという仕組でストロ-クセンサ-によるロッドスピ-ドを拾ってリアルタイムで演算し実行するのでは無くつまりは予測・・・。

因みに現在もっとも優れていると思われるOHLINSのスマ-トECと呼ばれる電子制御サスペンションシステムはサスストロ-ク、ブレ-キ、スロットル、リ-ンアングルからの情報を基に可変させると言うもの・・・らしい。

このシステムを活用するには専用のECU(OHLINS製)を別途搭載する必要があります。

しかし精度とピックアップの能力はまだまだであると言うのが大方の見解。

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またショックアブソ-バ-のシステムも限定されます。

設定の変更は今までドライバ-で調整していたところをスティッピングモ-タ-で行う訳でバルブのシステムも限られてきます。

つまりスティッピングモ-タ-の搭載できる位置と個所の問題。

フロントフォ-クならワン・バイ・ワンタイプ、リアショックアブソ-バ-であればTTXタイプが理想的。

因みにプリロ-ドは守備範囲から外れることに成ります。

ブログのショップの記事ではプリロ-ドやバネレ-トまで変化するが如く書かれていましたけど・・・・^^;

あくまでコンピユ-タ-に搭載されたデ-タ-は個人別(体重、好み、ライディングスタイル)に対応したものでは無く万人向けの最大公約数の様なもので追従するのは減衰力だけという事です。

勿論、レ-ス(許可されている場合)の現場ではライダ-別のアジャスティングデ-タ-がテクニシャンの手によってそれぞれインスト-ルされる訳ですが、プログラミングの難易度は高いと思います。

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スポ-ツやレ-スに関して言えばセッティングは工具でやるかPCでインスト-ルするかの違いで現実にはマイナス因子が大きいのではないかと。

と言うかMotoGPでは電子制御サスペンションシステムを禁止しています。

(WSBKは条件付きで使用可のようです)

禁止している理由は開発に携わっている友人から聞いてはいますが敢えて書きません・・・・^^;

まぁともあれ使いこなすにはシステムの更なる進化と使用者の知識向上が必須で現時点ではアナログの方が有利な事は確かなようです。

当然の話ですがそもそもアナログのシステムを理解していなければ電子制御システムも宝の持ち腐れって所だと思います。

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因みに電子制御といってもショックアブソ-バ-そのものに高い能力があっての話でそれが基本。

てな感じで電子制御システムはまだまだ発展途上であると思う次第でございます。

まぁレ-スでは使えない(禁止もしくは能力的に)場合も多いし進化するにも時間がかかりそうですね。

この記事はあくまでも個人的な考察でありますので・・・悪しからず。

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