何故か突然太いタイヤと細いタイヤとどちらが良いのかと云った内容の同じ様な質問メ-ルが数件・・・?
具体性に欠ける内容なので申し訳ありませんが個別の返信はしておりません。
例えば190サイズより180サイズの方がステア特性に優れるのか・・・みたいな。
良い悪いと言うより先ずはホイ-ル幅とのマッチングや車体とのマッチング等複数の要素がある話ですから一概には言えません。
ホイ-ルサイズとのマッチングが適正と言う前提で190より180,180より170、170より160がハンドリングだけを取って見ても必ずしも良く成る訳ではありません。
因みにフロントタイヤのサイズについても同じことが言えると思います。
大まかにタイヤサイズが細い方が軽快性は向上すると言うのは物理的にもオ-バ-タ-ニングモ-メント等のモ-メントや作用力が小さくなる為です。
しかし過度なトルクやモ-メント等の作用力の減少は安定性に劣ると言う事にも成ります。
逆に考えればタイヤが太ければ接地面積が拡大し摩擦力は大きく成ります。
適度な力の大きさは安定性に寄与します。
また負荷荷重能力は空気容量に依るのでこれも能力が向上します。(同構造/同内圧比)
車両設計は車重や馬力は無論、その機種の用途によってタイヤサイズを選定している筈です。
まぁCB1000SFの様に車格を大きく見せたいと言う商品的な要素もありますが・・・・
それでも全体のバランスを熟慮しデザインは行われている・・・と思います。
ステア特性は幅だけでは無く直径も大きく関わり、サイドハイトの寸法もパフォ-マンスを左右する大きな要素に成ります。
それはレ-シングタイヤ等のこれまでの変遷を見ても明らかですよね。
確かにドカティのディアベルの様に各別に太いリアタイヤはステア特性よりも見た目を重視したのかなと・・・思いますねぇ(個人的には)
ディアベルについてはいささかバランス的に問題も・・・有るのかも知れませんが・・
それでも各別太いタイヤをマッチングさせる為の工夫は施されていると思います。
質問の中には海外仕様と国内仕様でリアタイヤサイズが異なる機種があるのは何故かと言った内容もありました。
ハッキリ言って私にはそのメ-カ-さんの思惑は分かりません。
またホイ-ルサイズも違っているのかどうかも重要です。
例えばBMWのパラレルKシリ-ズは初期モデルのリアは180/55サイズ(リムは5,5)が標準でしたが後期は190/50サイズ(リムは6,0)に変更され1300に成ってからは190/55サイズ(リムは6.0)に変更されています。
LI値の優位性やバンク時の接地面積拡大に趣がおかれたものだと思います。
マッチングは適正で何の問題もありません。
またメリットを生かすためにネガと成る作用力の大きさを相殺する構造設計、プロファイルの設定が行なわれている筈です。
勿論、サスペンションの設定も含めて車体側においても同じ事が言えると思います。
仮にMT6,0に180/55が組み立てられいたりMT5.5に190/50が組み立てられているのであれば後者はデメリットだらけです。前者は用途、目的に依ってはメリットを大きく引き出す事が出来ると思います。
また何処かの雑誌が何か記事にしているのでしょうかねぇ????
つか・・・以前、私が書いた916の記事が載っている昔の雑誌を読んだのかもですね(^^ゞ