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2013.09.10

タイヤの内圧について

タイヤの空気圧の設定は不毛な論議が多いですねぇ。

ブログ内の検索キ-ワ-ドもダントツだし、メ-ルや店頭での質問も物凄く多いです。

私は何時も言っているのですが数値をもって高い低いを判断するのではなく、機種、タイヤの構造、種類と使用条件によって適正値を与えると言うのが正しい。

例えば純粋なJSB仕様では無くてもス-パ-スポ-ツ1000ccでサ-キット走行を行う場合、市販のスリックタイヤを使用したとします。

その場合、車両の指定空気圧に設定する筈もありません。

タイヤメ-カ-の推奨する120kpaを基準とし使用する事が正解です。(リアタイヤでウォ-マ-使用の場合)

例えばパイロットス-パ-スポ-ツでサ-キット走行をする場合でもやはりタイヤメ-カ-の指定するフロントで210kpaリアで150kpa~170kpaが正しい選択です。(すべて冷間時150kpaはウォ-マ-使用の場合)

無論、好みやコ-スによって内圧のセッテイングは変わって当然です。タイヤに指定してある空気圧だって標準に過ぎません。

因みにタイヤ温度上昇に伴う膨張は最大で約30%です。

(最大タイヤ内温度を100℃とした標準的な数値で季節によっては50%に達することも有ります)

170kpaで使用したとして内圧の上昇は220kpa前後です。

この事からも分かる様にス-パ-スポ-ツタイヤを一般公道で使用する場合に限って290kpaで使用しないと危険と云う理屈は成り立ちません。

つまり設計上担保されたパフォ-マンスを発揮するに至りません。

逆に最近のメガツアラ-であればタイヤ規格上最大数値である290kpaでも不足です。

既に海外では320kpaを規格に取り込みエクストラロ-ド的なタイヤも登場しています。

現在JATMAにその規格は有りませんがGTスペックと呼ばれるタイヤが意味合い的にはそれに近いと思います。

リプレスメントのタイヤとOEMのタイヤも構造が違っている場合がほとんどで車両メ-カ-の指定する内圧に沿って設計される場合もあります。

したがってタイヤメ-カ-もリプレスメントタイヤの本来の内圧を示す事に苦労しているんですね。

だったらリプレスメントのタイヤも車両メ-カ-の望む?空気圧を設計空気圧にすれば良い・・・と思われるかもしれませんが・・・・。

ト-タル的に優れたタイヤを造り出すには高い空気圧はネガが多すぎます。

パスカルの原理は便利でもあり、邪魔でもあるのですよ。

もっと詳しくとも思いますが誤解を招くので詳細は口頭でのみご説明させて頂きたいと思います。

また過去のタイヤに関する記事も参考に成ると思います。

是非、逆算して考えてみてください。答えがぼんやり見えて来る筈ですよ。

故にタイヤの組み立ては非常に重要でビ-ドシ-ティングもこれでもかって位にやる訳です。

ご安全に(^^)/~~~

※タイヤ内温度100℃はロ-ドレ-ス等で瞬間的に上昇する温度を指しており一般の場合タイヤが破損する温度です、適正値を外れた低空気圧によるタイヤの不適切な負荷は低速でも100℃に達する場合も有ります、空気圧管理はくれぐれも怠ることの無い様にお願い致します.

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