2019.07.15
GSX1300R 健脚
フロントフォ-クからオイル漏れが発生したとの事でこの際健脚をとご依頼いただきました。
ところでDLC(ダイヤモドライカ-ボン)処理が施されたインナ-チュ-ブは表面の高硬度と低フリクションが売りですが一部のプロの方々からはオイル漏れしやすいとの指摘もあるようです。
根拠は低フリクションであるが故という事ですが、実際は如何なのでしょうねぇ。
当店のお客様を見る限りDLC処理を施されている車両のオイル漏れが特に多いとは感じていません。
オイル漏れの原因で最も多いのはシ-ルの劣化、インナ-チュ-ブの錆や打痕、また使用条件によって発生しています。
サ-キット走行や過激なライディングによる負荷が大きい程シ-ル性の劣化は早まると思います・・・・故に・・・
仮にDLC処理やチタンコ-ティングによるフリクショクロスの低減がオイル漏れの原因の一つとしても耐摩耗性や耐腐食性、表面が高硬度であるほうがメリットが大きいのではないかと私は思います。
特にアウタ-側にのみスライドメタルを持つタイプはメリットも多いと思います。
DLCは動き過ぎるという声も耳にしますが・・・何言ってるのか分かりません(;’∀’)
カッコも良いし^^
因みにKYB製のフロントフォ-クは素性も優れているのでウチごときのモディファイでも効果は大きいですね。
今回も当店のデ-タ-をベ-スにしっかり健脚、良い仕上がりだと思います。ご安全に!
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2019.07.14
降ってますね―
R100 健脚
前後健脚を承っておりますが生憎リアのOHLINSは国内欠品中で本国便待ち。
しかし・・・フロントフォ-クはオイル漏れを発生しているので先に着手することに。
にしても・・・しつこいようですがR100のインナ-チュ-ブは何故38.5パイなのか38もしくは39パイでいけないのか?
答えはデザイナ-さんにしか分からないと思いますが・・・・(^^;
ところでこのパイというのは間違いで正しくはファイであると仰る方も居られます、確かにギリシャ記号はΦファイと読みますね。
でも恐らくそもそもが違うのではないかと、設計やってた頃は例えば38.5〇(まる)と言っていてゼロと区別するために斜線を入れてました。
恐らくそれがギリシャ記号のファイに似ていることからファイとして読まれていてこれもまた違うってことからパイとして広まったのではないかと思います・・・・如何でも良いですが(;’∀’)
話はそれましたがR100のフロントフォ-クの脱着・分解は見た目に簡単そうですが実はSSTが無いと非常に面倒です。
ドイツの質実剛健な構造はCクリップ一つとってもこんなにゴツクなくて良いでしょうってなもんです・・・・。
鉄板のトップブリッジに41mmのナットで取り付けられたフォ-クも解くのは大変。しかもなんで41mmなんですか・・・みたいな。
構造的には簡単なのですけど、その分チュ-ニングは相対的に難しい。
兎も角もR100フロントフォ-ク健脚完了、後はOHLINSの入荷待ちですね。
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2019.07.13
降ってますね~
摩擦係数
摩擦力の大きさを表すのは摩擦係数μを使いますがF=μWの式で表されます。
Fは摩擦力、Wが垂直荷重つまりFはある剛体を引くのに対抗する力でWは剛体の重さ
その比が摩擦係数μという事に成ります。これがク-ロンの摩擦法則です・・・しかし・・・
ゴムの場合は金属や石材のような剛体ではなく弾性を示す材料でこの法則には従わないことが殆どです。
まぁ通常の工学部などで学ぶことも少なく多くはゴム関係の業界に入って初めて学ぶことが多いと思います。
ゴムの場合、接触面積が同じであれば荷重が増加すると摩擦係数が減少し同じ荷重であれば接触面積が大きくなると摩擦係数は大きくなります。
これは研究結果としてタイヤ業界では当然の物理で文献としても成立しています。
そもそもゴムは金属などの剛体と比較し摩擦係数は約5倍も高いものです。
とはいえタイヤの空気圧が低い方が良い訳では無く空気はバネとしての役割もありケ-スの構造等と合わせて適正であることが肝心。
空気圧の高い低いの話は別として・・・・
あるサイトで見かけたタイヤの接地面積が変化しても摩擦係数は変わらないという理屈はゴムには当てはまりません。
またゴムが弾性を示す材料はク-ロンの摩擦法則に従わないという理論を知る上で否定しています・・・・(^^;
がしかし内圧を低めると接地面積が広がり転がり抵抗が増加するとも仰っていてこれはヒステリシスロスが増加するという事ですから感覚的には分かってらっしゃると思うのですが。
因みに根拠はJAFの実験デ-タ-によるものとしており更に参考にしたであろう関連サイトにも目を通しました。
例えば制動距離は重量によって左右されない・・・仮に車両重量が2倍に成れば運動エネルギ-も2倍に成るので制動距離は2倍に成るというのは間違いで実際は垂直荷重も2倍に成るのでタイヤと路面の摩擦力も2倍に成り増えた運動エネルギ-と打ち消しあうので制動距離は変わらないとしておられます。
これは上記のゴムの場合、接触面積が同じであれば荷重が大きいほど摩擦係数は低下するという理論を完全に否定しています。
解説に整合性が有りません。
また関連サイトではブレ-キシステムに関しても例え同じ車のブレ-キシステムをブレンボなどの高性能なシステムに置き換えても制動力は変わらないと名指しで言っておられます。
例えば20tトラックにおいて満載でも空荷でもブレ-キ性能は変わらず制動距離は同じだと。勿論ブレ-キシステムそのものの性能は変わりませんが・・・
因みにこのJAFの試験デ-タ-は見つけることが出来ませんでした。
車重別の車種による試験デ-タ-は確認しましたが・・・これは当然という結果。
JAFの試験結果も別の項目(過積載)では積載量による制動距離の差が大きいというデ-タ-が記載されています。
また同じサイズの乗用車で一人乗りと5人乗りで制動距離には差がある事を示しており注意喚起しています。
ブレンボの性能云々というよりも軽自動車では十分なブレ-キシステムを20tトラックに採用したら・・・また逆では・・・・
そんなものは物理が如何とか言う前に結果は火を見るより明らかなわけで一つの物理法則にとらわれずもっと多角的視野と創造力を持つべき。
兎も角もク-ロンの摩擦法則はタイヤには当てはまらないということです。
別の記事でアクスルシャフトに関して解説しておられる記事は理路整然としており要点を確り抑えられていてます。
こちらに関しては同感でございます。
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2019.07.12
オリオンの季節♪
ROAD5 to R1200RS
ROAD4からROAD5への換装です、勿論お客さまのご指名です。
ROAD4は約10000km強で前後共にウェア-インジケ-タ-が露出しています、ROAD4としては何方かというと磨耗は早い方ですねぇ。
タイヤの磨耗は使用状況や機種でかなり異なりますがR1200RSの場合、私のR1100Sと近いと考えてよいと思います。
でもって比較してみると・・・・
R1100Sの場合、ROAD5でフロントは10000km強でやはりウェア-インジケ-タ-が露出しましたが偏摩耗は皆無で耐摩耗性については同等で偏摩耗に関しては優れると言ってよいと思います。つまり特性の維持性に優れ磨耗によるステア-特性の変化も穏やか。
リアについてはROAD5は14000km~15000kmは使用に耐えるので圧倒的にROAD5が優れるといってよいと思います。
しかし前後のバランス的にはやはり相対的にフロントの磨耗が早いと感じてしまうのは・・・仕方がないかもしれませんねんねぇ。
何事もですがついつい優れたほうと比較して評価することが多い。
よく聞くでしょう・・・お兄ちゃんはあんなに勉強ができるのに・・・お前はど-して・・・・ナンチャラかんちゃら・・・みたいな(^^;
私も耳にタコが出来ました(;’∀’)
まぁ勉強ができない訳では無く普通だと思いますが・・・出来過ぎる奴と比較して・・・おめぇはダメだなんて不条理です。
ちと違う話ですけど・・・・そう的も外れてないのではないかと・・・・。
耐摩耗性はROAD4とフロントでほぼ同等、しかしリアの耐摩耗性とト-タルパフォ-マンスはROAD5が優れる訳です。
兎も角もROAD5は大変優れたスポ-ツツ-リング&ラグジュアリ-なタイヤです、もしもフロントがモディファイされて登場したら世界最強のスポ-ツツ-リングタイヤって・・・期待しますね。
現行モデルでも十分ですが磨耗バランスの話は説明しておかないと誤解を招く恐れが有りますもんね! ご安全に!!
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2019.07.11
わしわし^^
Z1R to OHLINS
40年の時を超え健脚。
KAWASAKI Z1RあえてKawasakiではないと思います、この時代はKAWASAKIですよね。
オ-ナ-のZ1RはKawasakiですけど。
因みに今回はフロントフォ-クは様子見という事でリアのみOHLINSのスマ-トツインを装着。
ツインショックの交換は簡単に思えますが手の入った旧車はそうやすやすとは行かないというのが常識ではあります。
今回も装着したらスプリングがチェ-ンに接触するという良くある事例。
まぁスポスタ等は年式によってあっちこっちに接触するのは大前提なのでウチでもシムは多少準備しております。
ピッタリのシムの在庫が有ったので無事装着。
プリロ-ドと減衰の調整も合わせ込んで基準点を構築。
案外この時代のバイクは健脚も難しい、セオリ-は完全に無視しない無いと成りません。
ところでZ1Rは私も昔、初期型を持っていて・・・Z1からの乗り換えでなんじゃこりゃ~みたいな・・・・(^^;
すんごいウォブルが発生し真っすぐ走れなかったことを記憶しております・・・・まぁ・・・懐かしい話ですけど。
2型で解決されたようですけど。
マッドマックスのグ-ス刑事が乗っていた・・・みたいな記憶が有りましたが・・・記憶は塗り替えられるのですねぇ。
調べたらZ1RではなくZ1000を改造したモノだったのですねぇ。確かにタンクが丸っこいわ(;’∀’)
ご安全に!
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