これは以前、釣り仲間から聞いた話なのですが、私は未だに信じられません。
それは数年前の大分の某地磯で知人が体験した身の毛もよだつ恐ろしい話。
友人たちは朝まず目にクロを狙う為、夜も明けぬうちから地磯に上がったようです。
仕掛けを準備しコマセを打ちながら空が白み始めるのを待っていた・・・
そして薄暗い中、ぼんやりと視界が開けて来たころ、仲間の一人が海に浮かぶ何かを見つけたらしく・・・
おい!あれあれ!!!人が流されとるんじゃなかか?と指差す先には確かに人の様なものが漂っていた。
更に明るく成り人の様なものがはっきり確認できたようです。
どうやら救命胴衣は着けているようですが力なくこちらに向かって手を振っている。
こりゃ大変だと言う事で何時も準備しているフロ-トと救命ロ-プを投げるものの届かない。
しかし運が良い事に潮は地磯に向かって流れていて少しずつ近づいて来たようです。
やっとロ-プが届く距離に近づき、知人達が投げたロ-プを掴ませる事に成功。
と同時に携帯で消防に連絡。
知人ら3人は漂流していた男性を3人がかりで磯に引き上げる事に成功したようです。
助けられた男性は憔悴しきっているようで消え入るような声で・・・
すいません・・・ありがとう・・・ありがとうと言っていたようです。
そして救急車が到着、消防から連絡を受けた警察も到着。 救急隊員が救助された人を覗き込み・・・何故か一瞬躊躇するかのような・・・しぐさを見せたようです。
そしてストレッチャ-に乗せ救急車の方へ・・・・
知人らは警察から事情聴取を受けていたらしいのですが・・・・
救急車は一向に走り出さない・・・・ダメだったのかと思ったようです。
そして・・・・
事情聴取の中で警官が、よく引き上げられましたね本当に御苦労さまでしたと・・・
いや、あの方はダメだったんですかと聞くと、えっ?そうですね、詳しい事はこれからですが溺死のようです・・・と。
遅かったかと・・・なんとも切ない気持になったそうです。
当然、釣りなんてする気分に成らずその日は宿に引き上げたそうです。
そして・・・その旅館で目にしたTVのニュ-ス・・・。
釣りに出たまま行方不明と成っていた○○さんと見られる遺体が今日未明、磯釣りに来ていた釣り人に発見されました。
遺体の損傷がひどく現在警察は歯形などから身元を確認していると言う事ですが遺留品からご本人にほぼ間違いないとコメントしています。
○○さんは3日前・・・・
知人達は無言で顔を見合わせ・・・・確かに息が有ったよな・・・と・・・・。
損傷が激しい・・・なんて・・・そんなこと・・・・。
恐ろしいと言うか何かに導かれたのか・・・
その後3人は通夜に出向き焼香した事は言うまでもありません・・・。 ほんとかよ~~俺は信じないぞ~~!!!!!!!
私はこの手の話は信じません。
しかし、その話を聞いて以来夜釣りには絶対行きません。
無論、暗いうちの朝マヅメも行きません。