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2014.05.30

1400GTR

お客様のご指名により装着したタイヤはPILOT ROAD4GTスペック。

まさにMICHELINがGTスペックのマッチングリストに記載している機種の中の一台です。

現在、大型ツアラ-との相性、パフォ-マンスの高さはROAD4GTスペックに並ぶタイヤは皆無ではないかと思います。

その理由の一つとしてリアタイヤに採用されている2AT構造にあります。

この2AT構造はカテゴリ-的にいえばベルテッドバイアス構造でラジアルではありません。

ええ~今更バイアスなんて思われるかもしれませんが、レ-シングタイヤやSPタイヤでは現在もベルテッドバイアスに近い構造が採用される事が多々あります。

その理由はコ-ド、つまりフィラメントの特性にありMCタイヤの宿命と大いに関係します。

因みにバイアス構造はしなやか、つまりフレキシブルな活動が特徴的で負荷を受けたカ-カスはパンタグラフの様な動きに成ります。

しかし周方向の剛性担保と言う面ではブレ-カ-を入れて補強する必要が有ります。

そのブレ-カ-をベルトに置き換えたのがベルテッドバイアスで一世代前、ラジアルタイヤに移行する時期に登場した構造です。

しなやかで優れた運動性を発揮するベルテッドバイアスですが高負荷、つまり高いLI値を担保するためにはプライ数を上げて行く必要が有ります。

結果的に重量が増し、更にバイアスカ-カスの特徴であるしなやかさも削がれる事に成ります。

また大きな角度が交差したカ-カスは高熱を発すると言うデメリットもあります。

これを解決した構造がラジアル構造と言う事に成るのですが・・・

MICHELINはだったら擦れなくすれば良いと言う発想から2ATの開発に取り組んだのではないかと・・・。

ここからは私の個人的な考察ですが通常2プライで貼り合わせているカ-カスを何らかの方法で1プライとして織り込んだと思われる。

故に擦れない。

また高いプライレ-ティング相当に強度、剛性を持つポリエステル系の新素材を採用し1プライでそれを担保した。

簡単にいえばこれがGTスペックに採用されている2AT構造だと思いますが、そんなに良いなら何故レギュラ-のROAD4が必要なのかって話ですよね。

これも私の考察ですが新バイアス構造である2ATはタイヤ内圧と剛性担保に特徴が有り高空気圧によりその高剛性が構築され、しなやかさは掛かる負荷により活性化する。

実にバイアス構造のネガをポジとして具現化した発想の転換である。

つまりはエクストラロ-ドとしての能力へウルトラC(古!)で着地したって感じではないかと。

なので車重の軽い機種に関しては高空気圧が反発過多としてネガに働くので従来のラジアル構造が最適であると言う事でしょう。

だからこそROAD4GTスペックにはマッチングリストが存在している訳でもあると思います。

因みに1400GTRの場合、フロントで250kpa、リアは290kpa。

この内圧でも実にしなやかな乗り心地で衝撃の吸収性にもすこぶる優れています。

またステア特性は高空気圧だとは思えない接地感でステア特性もニュ-トラル。

まさに重量と良い関係を構築している新次元バイアスタイヤです。当分の間、このタイヤを凌ぐモデルは登場しないと思います。

フロントの構造は2ATでは無いのでご参考まで。

ご安全に!

 

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