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2013.10.20

ZX10R 367km

ZX10は2代目となるオ-ナ-様、今回は新車でご購入され超ハイテンション(^・^)

当店では最もお若い部類のお客さまです、ウチの長女と同じ年代ですからねぇ。

そりゃあテンションが上がるのも分かりますね。

ところで新車の乗り味はどこもかしこも渋い感じがしてしっくりこない・・・。

でもって各主要個所の締結トルクのチェックのご依頼でしたが、ならばついでに健脚ドックと言う事に成りお預かり。

先ずはフロント&リアのアクスルシャフトですがもうガッチンガッチンに締めあげらています。

勿論、シャフトに油っけは全くありません・・・(BMW等は必ずグリスアップされています)

リンク周りの締結トルクは適正、しかしボルトはやはりグリスアップされていませんね。

ピポットも締結は適正トルクでしたがコチラもグリスアップはされていません。

ステム周りやフロントフォ-クは完全にオ-バ-トルク・・・・

キャリパ-取り付けボルトはホンダ車の様にネジロックは塗布されていませんがガチンガチンに締めあげられてます・・・^^;

無論・・・すり割りのボルトも・・・。

ところで以前HRCの関係者が市販レ-サ-組み立て時に結束バンド(インシュロック)の使用数を1/3にしろと指示したそうですが、それによって年間1000万円以上コストカットに成るそうです。

※インシュロックはヘラマンタイトン社の商標です、ヤマハのエレクト-ンみたいなものですね。

当時は市販レ-サ-の生産台数もそれなりだったのかもしれませんが、それでも一般車と比較には成らない台数だと思います。

グリスを含む組み立て時の油脂関係もコストの対象に成るのは当然かも知れませんが・・・何か違う気もしますね。

私達の様にアフタ-メンテナンスを行う立ち場と新車のラインでの組み立ての考え方は全く違っているようですね。

やはり緩む事があっては成らないが第一義なのだと思います。

我々はあくまでも適正という考えですからねぇ・・・似て非なる考えですね。

各部を再締結しつつグリスアップすべきところにはグリスアップ。

カッパ-コンパウンドを塗布すべき個所には塗布し適正トルクで再締結。

前後ホイ-ルのアライメントをチェックしリアホイ-ルは再調整。

全て完了の後、前後サスペンションのリ・アジャスティングを行います。

何時も思うのですがメ-カ-の出荷仕様って何が基準なのか・・・疑問に思う事が多いですねぇ。

当然。官能テストのデ-タ-からだと思いますが・・・何処走って決めてるのって感じです。(AP?)

と・・・SHOWAのBPL。

このビックピストンタイプはやはり一度解いてしまわないと思う様な感じには成りませんね。

兎に角もリアとのバランスを考えながら妥協点を出して作業完了です。

気がつけば6時間・・・掛かりっぱなし(^^ゞ

ついつい夢中に成ってしまうのですよね・・・ブツブツ独り言を言いつつ・・・。

最後にタイヤの空気圧を適正に調整・・・凄いね指定空気圧・・・^^;

ご安全に(^^)/~~~

 

健脚診断、健脚ドックの詳細はコチラhttps://blog.reira-sports.com/?p=5422

 

 

 

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