2018.03.22
ゴムの話し その1
やっと雨が上がりましたが・・・何時もの朝トレコ-スは強風・・・・。
ところでタイヤの主材料はゴムですがタイヤ全体に使われている割合は約50%。
またゴムも天然ゴムと石油由来の合成ゴムが使われていてその割合は天然ゴムが約30%で合成ゴムが20%と言う所ですがこの割合はメ-カ-によって違います。
先ず天然ゴムに関してはゴムの木から採取した白い樹液が原材料でこれをラテックスと呼びます。
樹液は乾燥されたのちカットされタイヤ等の材料に成る訳です。
この材料を天然ゴムラテックスNRと呼びます。
因みにゴムの木と言っても種類が有ってタイヤに使用されるラッテクスはパラゴムの木と言う種類から採取した樹液に成りますが。
天然の植物ですから気候や産地等によって良否が有ります。お米や野菜などと同じことですね。
出来の良否はタイヤそのものの性能に関わる事なので中々管理が難しい。また産地の政治的紛争や災害などで安定供給と言う点でも問題が山積みなのは今も昔も変わっていません。
なのでタイヤメ-カ-はパラゴムの木に変わる材料の研究に力を注いでいます。
例えばロシアタンポポとかグァユ-ルと言った植物から抽出したものを代用とし使用する等。
既にブリヂストンはグアユ-ル由来の成分でタイヤ開発に成功しています。
また合成ゴムでNRの代用品を開発する研究も進められています。
まぁ天然ゴムに充填剤・軟化剤・老化防止剤・架橋剤を配合してそのまま使っている訳では無く合成ゴムとミックスし適材個所に使用していると言う訳です。
例えばトレッドゴムに関してはオフロ-ドタイヤなどの一部にNR主体のラバ-を搭載することも有ると思いますが現在の主材料は合成ゴムであるスチレンブタジエンSBRでガラス転位温度などの化学的コントロ-ルを可能にしています。
同じSBRでも生産手法によって特性が違ってきます。次回はこの辺の話をしてみたいと思います。
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