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2019.11.21

ブレ-キキャリパ-と64チタン合金ボルト

当店のアロイボルトナット依存症候群はほぼ沈静化しておりますが・・・・(^^;

まぁ稀に突発的発症に対応してボチボチ処方箋は出させて頂いております。

ところで最近SNS等でよく見かけるというかブレ-キキャリパ-のマウントボルトを64チタンボルトに置き換えると劇的に変化する。

もうスチ-ルには戻れませんよ~なんてショップさんなどが仰っておられますが、それは本当なのかって話。

私もアロイボルトナット依存症候群のキャリアなのでもうキラキラの64チタンボルトには目が有りません。

しかし64チタンボルトのメリット・デメリットは適材適所が大前提であって・・・ココもチタンにと変えたくてしょうがなくても変えてはいけない個所もあり変えても何の効果も変化もない個所もあります。

でもってブレ-キキャリパ-のボルトを64チタンに置き換えると効果はあるのでしょうか?

当然、確りした製品である事が大前提で粗悪品は論外です。

私もラボなどでテスト・検証した訳では無いので拙い知識と官能評価での話ですが先ず2ピ-スキャリパ-のブリッジボルト。

これをチタンボルトに置き換えると変化は大きく恐らくチタンの持つ靭性と殆どのキャリパ-ボディ-に採用されているアルミの熱による膨張と収縮がチタンとの変化の相反効果により剛性感の変化が少ないと感じます。

がしかしそもそもクロモリや炭素鋼のブリッジボルトの方が剛性や強度は高くカチっとした確りタッチ、大してチタンボルトに換装するとややソフトタッチに変化します。

好みに寄りますが個人的にはコントロ-ル性が向上する事と熱を持ってもタッチの変化が少なく持続することにメリットを感じます。

次にアキシャルマウントキャリパ-の取り付けボルトをチタンに置き換えた場合・・・・先ずカッコイイ(^^;

それは兎も角、ブリッジボルトをチタンに置き換えた場合と同じ傾向ですが変化そのものは大きいものでは無いとおもいます。

故にメリットは見た目と比重程度ですがでデメリットは特にないと思います。

最後にラジアルマウントキャリパ-の取り付けボルトをチタンに置き換え場合、これは構造上剛性が高くブレ-キを掛けた時にアキシャルマウントの様にロ-タ-の回転やキャリパ-にかかる圧力による反発によってねじれが発生することも少ない。

取り付けボルトに掛かる負荷も均一で安定性が高い。

これから考えると能力的にはチタンよりもクロモリや炭素鋼の方が優れると思います・・・と言ってもわずかな差。

なのでチタンに変えても能力的な差を良くも悪くも感じることは出来ないのではないかと思います。

まぁメリットは見た目とこれまた比重の差、デメリットは大きくはないと思いますが突き詰めればクロモリ等の勝ちって話でしょうか。

何だかアクスルシャフトの話に似ていますが、私はカッコいいので64チタンボルトに置き換えています(;’∀’)

実際の操作でメリットは感じませんが心のテンションが向上する事は間違いありません・・・・。

まぁ商売的には何言ってるのって話ですがお客様には正しい情報を提供することが第一義ですから。

 

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