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2018.03.30

ゴムの話し その3

現在タイヤトレツドに採用されているゴムはほぼ合成ゴムが主体に成っています。

例えばブタジエンゴム(BR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)が使用されています。

BRやSBRは摩擦力が高く耐摩耗性に優れるからにほかなりませんが。

そもそも合成ゴムって何って話ですが、これは石油由来の合成高分子化合物で天然ゴム(NR)によく似た物理的性質を持ち耐候性や耐久性、耐油性に優れ摩擦力も天然コムに勝ることからタイヤの部材として使用されるようになりました。

勿論、天然ゴムに劣るところも有るので合成ゴムだけではタイヤは完成しません。

合成ゴムは重合と言う方法で生成されます。重合とは簡単に言うとモノマ-が2個以上結合して化合物に成る事。

文字通り単量体分子を重ね合わせる事。これによって様々な性質を持つ合成ゴムを作り出すことが出来ます。

その中でタイヤに適した合成ゴムがBRやSBRと言う事に成ります。

重合方法には乳化重合法と溶液重合法があり方法によってまた違う性質を持つ合成ゴムが生成されます。

まぁ重合法については旭化成とか三菱や日本ゼオン・日本化学合成のH/Pに紹介されていますから興味がある方はご覧ください・・・・難しいですけど。

例えば乳化重合法で生成したSBRと溶液重合法で生成されたSBRは区別されていて後者はS-SBRと称します。

(ソリュ-ション・スチレンブタジエンゴム)

一般的にはSBRの生産性が高い事や安価であることから主流だったのですが近年ではS-SBRの特殊能力が注目され積極的に使われている様です。

これらのポリマ-に充填剤であるカ-ボンブラックまたはナノカ-ボンブラックやシリカ、カップリング剤や軟化剤のアロマ系オイルや樹脂、パラフィン等の老化防止剤や架橋剤のサルファ-等が配合されます。

更に性質の違った合成ゴムやNRがブレンドされ深い味わいを醸し出す・・・ってコ-ヒ-かっ(;’∀’)

まぁ目的に沿った特性をもつラバ-が造られるわけでこのノウハウがメ-カ-の技術力と言う事に成ります。

さて次はタイヤトレッドにおけるガラス転位点のコントロ-ルの理屈などを・・・分かりやすく書けるかな?

 

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