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2014.03.29

タイヤの慣らし・・・

滅多に鳴らないウチの電話。

昨日は壊れちゃったのって位・・・鳴ってました。(普通は逆かも知れませんけど・・)

その電話での問い合わせの中で対応に困ってしまったタイヤの問合せが有りました。

その内容はソチラでタイヤを購入したらタイヤの皮むき・・・つまり慣らしもやってもらえるのかと。

一瞬、何を仰っているのか理解できず聞き直しましたが・・・

新品タイヤを装着の後、私がお客様のバイクに乗ってタイヤの慣らしをしてもらえるのかと。

んん~~~、当店ではその様なサ-ビスは行っていませんし多分何処のショップさんも同じではないかと思います。

そもそもタイヤの慣らしも含めてそのタイヤとのファ-ストコンタクトであり知る機会でもあります。

今後もバイクに乗り続けて行くのであればタイヤの皮むきも経験値に成ってくると思います。

最近のタイヤは新品の時からそれなりに接地感もあります、とは言え物理的に慣らしは必要で最初は慎重にと言う事が肝心です。

そしてタイヤが路面に馴染む頃、ぐっとグリップ感が高まって来るのを感じると思います。

その過程を知る事はバイクに乗る上で大切な経験となる筈です。

電話でも御説明させていただきましたが・・・納得頂けたか如何か分りません。

ところで新品タイヤには何故慣らしが必要なのか。

それはタイヤの製造過程によるものでグリ-ンタイヤと呼ばれる生タイヤはモ-ルドに装填し熱加硫を行います。

故にモ-ルドに接触しているトレッド面に熱に反応した膜が形成されます。

更に熱よりタイヤは本来の寸法より小さくなります、これはインフレ-タ-で補正を入れ本来の寸法に近づけユニフォミテイ-も含めて補正を行います。

タイヤのグリップ力の殆どが損失摩擦(ヒステリシスロス)によるものでトレッドが路面に押し付けられると粘着摩擦が生じます。

トレッドゴムは荷重により変形を繰り返します。

つまりゴムの分子は路面の細かな凹凸に入り込み圧縮されたり引き剥がされたりしています。

此処に損失摩擦が生じる訳でゴム分子が振動することによるエネルギ-ロスが発生しこのエネルギ-ロスが抵抗に成り摩擦を生む。

なので新品タイヤの表面の硬く活性の低い部分を取り除く必要が有ると言う事です、言葉の通り皮むきを行う訳です。

イメ-ジとしては食パンの断面を見た時のミミの部分が皮膜に当たります。

なので洗剤で洗う事やクリ-ナ-で表面を拭く等はあまり意味が有りません。

因みにメ-カ-さんは100km程度の慣らし走行を推奨していますが実際はそこまでの距離は必要ありません。

センタ-からショルダ-全体に新品時の艶が無くなればOK。

メ-カ-は100kmの走行を行えば少なくともそうなると考えているからに他なりません。

なのでタイヤの皮むきに慣れた方であれば10kmも走行すれば完了する筈です。

但し、タイヤの慣らしとは走行負荷による外径成長も含むのでその両方が完了してタイヤ慣らしの完了と言う事に成ります。

まぁ一般的にはリスクを伴うのは皮むきなので外径成長は何時の間にかって感じでしょう。

タイヤ組み立て時もビ-トシ-ティングと共に外径成長を促す工程が必要なのは言うまでも有りません。

タイヤの慣らし、是非ご自分で行う事をお勧めいたします(^^)/~~~

コメント

ところが、あるんですよ。
タイヤ慣らし代行サービスやってるディーラーさんが。
そのお店でタイヤ購入された方に無料で60kmほど走って皮むきしてくれるとの事。
さらに驚くのは新車のエンジン慣らし代行サービスも!!
約1000km、一週間で慣らしを終了させるらしいです。
同店購入者は50000円。他店購入者は80000円。ガソリン代、有料道路代別途。
利用者の有無までは確認できませんが、サービスそのものは実在します。
なんか違うんじゃね?って気がしますが…。

ネコライダ-さん、そ-なんですか!!!

知らんかった・・・。

いやまぁ何とも・・・コメントのしようが有りませんね・・・。

こんにちは.
4輪では聞いたことがあります.外車のスーパーカーですが.タイヤは一本10万くらいですけど.本当かいな。

なんと、揚げ全据え膳なサ-ビスですねぇ。

過剰な気もしますがそれぞれの考えですからねえ。

一つお伺いしたいのですが.スーパーカーならリヤタイヤ345.理解できますけど.バイクのフルパワー車135psとか新品のタイヤでフル加速したらタイヤが.ずれるとか客から聞いて結構口論したことがあります。それは組むときにワックス塗りすぎやろうがとか.都市伝説ですかね。

1970年代後半から1980年前半の頃、ス-パ-バイクなど4ストロ-クのレ-サ-ではビ-ドが滑る事が有り、リムを加工しビズ止め加工を行っていた所も有ります。

また同年代のビックロ-ドスポ-ツにビ-ドストッパ-が装着されていたのもこの理由からです。

しかし近年ではビ-ド構造やホイ-ルフランジの構造も進化し精度も高いものに成っており実際に滑ると言う話は聞きません。

ミシュランの話でもMotoGPでもずれた事は一度も無いと言っていました。

しかし、もしもを考えて特殊なビ-ドWAXを使用しています。

ウチもレ-ス関係のタイヤでは使用していました。

何なのかは誤解を生む可能性が有るので伏せておきます。

因みにドラッグレ-ス(トップカテゴリ-)では滑る事が有るようです。

なのでランフラット構造に似た中子のあるタイヤも登場しています。

しかし一般車では有り得ないと思います。

※ビ-トシ-ティングが適正でない場合、又はタイヤの精度、ホイ-ルの精度が高いレベルで担保できていない場合は起こりえると思います。

そうですよね.一般車ではないと思ってましたけど.これで確信ができましたね.あっ.それと画像のスクーターですかねフロントタイヤは逆向きではないのですか.水はけが…..無知ですいません.きのうの逆向きの件があったものでちなみにタイヤは量販店で買って.スタンドで友達に組でもらったという落ちでした.

慣らしは、何にでも必要と思っていたのですが、タイヤなら100kmぐらいでいいんですね。感覚的にはツーリング1回、約300kmを目安に行っていました。ちょっとやすぎでしたね。
まあ、「滑る」なんて、分子構造や物理法則など考えなくとも、現在の科学レベルっていうだけで、ナンセンスだと思ってしまいます。「滑る」のであれば、当然その対策をしなくては売れない決まり(法令)が出来るはずってことです。

出張ご苦労様です。雑誌等を通じて我々商品の情報を知るわけですが、その前段階(生)の声を聴ける自分は幸せですね。

レース限定なら、西村コーティングのビードストッパー塗装は有名ですね。

お久しぶりです。

最近のヨシムラの8耐マシンでもタイヤがずれたという事がありましたよね。

その時は何台も同様の症状が有ったと聞いた気がしますが。

じじいさん、おはようございます。

パタ-ンの方向性はこれが正解です。

グルッと回って下から見ると納得できると思います(^^)/

まるにさん、おはようございます。

新品タイヤは滑ります。

故に新品時からヒステリシスロスを発生させやすい表面処理なども考えられていましたが如何しても見た目が悪く(中古タイヤに見える)商品性に劣ると言う事で商品化されませんでした。

他にも専用の溶剤が存在しますが高価ですから・・・・。

慎重に慣らしする事が一番ですね。

kog さん、おはようございます。

そんなコ-ティングがあるのですか?

どの様な理屈に成っているのか分りませんがエア-リ-クなどは問題ないのですかねぇ?

専用のビ-ドWAXが無難ではないかと思いますけど。

GUZZIさん、お久しぶりです。

ヨシムラさんはビズ止めの先駆者ですね。

まぁテストでもビ-ド滑りは起こってました。

現在は先ずないと思います。

そうなんでね.自分の目で見て確かめて.でも間違っている.私はアナログな人間で.パソコンも息子にしたら.と言われてたまたまバイク関係を見ていたら.レイラさんをみつけて.懐かしいと思いコメントさせてもらって…
人間日々勉強ですな…..もう少し頑張ります。

じじいさん、アナログ・・・いいじゃないですか^^

私も超アナログ人間です。

そもそも自然界にデジタルなんて無いですから(^^)/

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