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2017.01.26

車輪

空気圧の問い合わせは未だに多く、中には業界の方からも質問をお受けすることも有りますが・・・・

議論の多いタイヤの空気圧の話・・・・例えば大八車の車輪は木製の車輪の外周に鉄の箍を巻いたもので転がるという点ではこれで十分。

しかし騒音や振動、転がり抵抗などから空気入りタイヤが装着されたリヤカ-に取って代わられた訳です。

リアカ-のタイヤは比較的、内圧が高い方が転がり抵抗が小さく重い荷を運ぶにしても負荷荷重能力的にも有利です。

例えば自転車で見るとロ-ドレ-サ-の場合、内圧1000kpaが標準的な内圧と言う事からも優先的な要件と内圧は親密な関係であるという事がわかると思います。

バイクのタイヤを単に車輪として考えればJATMA規格の最高値をもって基準とすることに間違いは無いし速度レンジとLI値を最高点で担保する内圧と言えます。

しかし例えば180/55ZR17 73Wに限界空気圧290kpaを与えて担保しなければならないLI値は365kgですが製造メ-カ-によってはギリギリの数値のものも有れば遥かに上回る能力のタイヤもある。

また同じメ-カ-の製品でも用途や条件や使用用途、銘柄によっても欲する能力を得るための適正数値は異なります。

LI値365kgは73Wの表記に対して内圧290kpaを与えた時の最低限担保し無ければならない値で規格の上での基準である。

また最大値であり、速度記号のWについても最高速度270km/hを超える速度を担保しているという意味です。

通常の走行条件とはかけ離れた基準であると言うのはご理解頂けると思いますが。

逆に言えばその条件下においてタイヤが担保できる最大の能力を示しています。

故に車両メ-カ-の多くが指定する内圧はOEMタイヤを前提としてLI値、速度に関して最大限の能力を示す数値であり間違いではないがタイヤのカテゴリ-や構造によっては運動能力や衝撃の吸収性、振動減衰能力を十分に発揮させるにはそぐわしくない場合も多々ある事を知っておいてほしいと思います。

またこの能力はウェア-インジケ-タ-の示す許容内まで担保することが必要です。

スポ-ツタイヤカテゴリ-以上のタイヤにおいて運動能力と言う点において指定空気圧は高すぎる、また同じスポ-ツタイヤカテゴリ-のタイヤでもメ-カ-やステ-ジの違いに寄る差は大きい。

当然、タイヤの製造メ-カ-が示すべきと思いますが、公道と言う法順守が大前提でしかも車両メ-カ-が示す数値を否定することが憚られるが故にトラック以外は示せないという残念な事情もある。

因みにトラックでの参考値が各メ-カ-、各銘柄によって異なるにも関わらず公道では全て車両メ-カ-の示すOEMの内圧に準じるのは摩訶不思議と言わざるを得ませんね。

ブリヂストンの公式ホ-ムペ-ジに記載されているYZF R1のOEMとして開発されたRS10の開発物語が有りますが、カテゴリ-はRS(レ-シングストリ-ト)です。

要はレ-シングタイヤをベ-スの考え方として開発されたと有りますが、結局新車装着時の指定内圧は250/290と何とも実際とかい離した内圧ではないかと思います。

内圧によって発揮出来るそれぞれの能力は違って来るし公道前提としても聊かな内圧だと思います。

折角のハイスペックハイパフォ-マンスであるタイヤも内圧によっては只の車輪に成ってしまいます。

特に今回発売されるMICHELINのPOWER RSは物理的にも物性的にも内圧とのコンビネ-ションは不可欠です。

なにも難しい事ではないですよ、適正な空気圧を与えればポテンシャルは誰にでも100%引き出せるという事です。

POWER RSのRSもレ-シングストリ-トですから(^^)/

 

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