POWER SUPERSPORT
意外と言うのが先ず最初の感想ですね~。
パ-ワ-3と共通と言っても良いタイヤケ-スを持ちながらその性格はかなり違っています。
トレッドラバ-とのマッチングによるものと言う事だと思います。
極低速域でフロントの安定性を欠くのはパワ-3と共通していますが、中速域から高速域での操縦安定性はとてもニュ-トラル。
クイックタ-ンは若干dullとも言えるが安定性が高いと言った方が適切ですね。
接地感と言う感覚的な所は抜群で実際にフロントのグリップレベルはかなり高い。
低速でのバンキング開始付近でやや安定感を欠く所は最初に述べたとおりですが低速から高速域まで平均してバンクの保持性は安定しており、旋回中のライン変更も容易でアンダ-やオ-バ-ステア-に振れる事も無くあくまでニュ-トラルステア-を保持。
タ-ンインはニュ-トラル、タ-ンアウトはタイト。
旋回特性はオ-ソドックスな味付けだけど曲率も小さく乗っていて非常に楽しい。
サ-キット走行でかなり本気モ-ドで攻め込むとリアのグリップレベルとコントロ-ル性はやや不足と感じたけれども、これは公道走行を大前提に内圧を(F)230kpa(R)240kpaと車両の推奨空気圧に固定して走行した為でも有ると思う。
サ-キット走行の場合ミシュランは推奨空気圧(F)210kpa(R)170kpaタイヤウォ-マ-を使用する場合は(R)150kpaとかなり低圧で、私の走行した内圧とは冷間で70kpaも違っています。
不足と言うのは中速コ-ナ-以上の立ち上がりでグリップブレイクが掴みずらい、そしてコントロ-ル性に劣ると言ったところなのでこれは内圧を変更する事により大きく改善する項目ですから問題なしでしょう。
当然グリップ力のポイントも上がるでしょう。
摩耗に関してもス-パ-スポ-ツはオ-ソドックスな旋回性を与えられトレッドラバ-に対する負荷を軽減する事によって有利に働いている。
また絶対グリップレベルは若干他社に劣るかもしれませんが、例えば1000km走行時点でのパフォ-マンスは格段に勝ると思います。
つまりピ-クパフォ-マンスのベクトルの頭が広いって事です。
ミシュランはサ-キット走行と公道走行を50%の比率と謳っていますが、私はサ-キット走行よりも公道に趣を置いたハイパ-スポ-ツだと思います。
勿論、サ-キットでタイムを切りとる力も充分に有りますがレ-スで勝つ事を目的にしたタイヤでは無いしあくまでもサ-キットランと言うレベルである事は確かです。
ロングディスタンスなパフォ-マンスの持続性こそがパ-ワ-ス-パ-スポ-ツの実力の芯たるところだと思います。
最後に意外にも乗り心地が良くコンフォ-ト性に優れている。
この辺のト-タルパフォ-マンスこそミシュランの意図するところではないかと思います。
因みにレ-ス要件を存分に取り入れたレ-スレプリカタイヤが公道で優れたパフォ-マンスを発揮できるのかと言うとそうではない。
公道路の様々な状況や条件、そしてトレッドラバ-の破断強度や耐劣化性など求められるものが全く違うのです。
そして臨機応変に対応するス-パ-ニュ-トラルステア特性。
その中で最強を目指したと言う事なのかも知れませんね。
凄いね、POWER SUPERSPORT!!
今回は赤ペン先生なしの評価です^^