2018.04.12
ゴムの話し その4
さてモ-タ-サイクル用のプレミアムタイヤにはほぼSBR主体のラバ-が使用されています。
特にハイグリップタイヤと呼ばれるセグメントは高いヒステリシスロスの発生を前提に配合が行われますが高いグリップレベルを得ようとすると摩擦の入力依存度や温度依存性が高くなります。
まぁRACINGタイヤであればタイヤ骨格やラバ-等をそれぞれの条件に合わせて数種類準備するという事で解決できますがストリ-トタイヤはそうは行きません。
出来るだけ幅広いバランスを構築しなければならず、正にこの点がメ-カ-の技術力の差と言っても良いでしょう。
そこで注目を集めているのがS-SBR。
S-SBRはポリマ-が活性する温度域を任意に与える事が可能で同じS-SBRでも異なるTg(ガラス転位)を持つ。
この事から異なるTgを持つS-SBRをブレンドし幅広い入力や温度域に対応するトレッドラバ-を作り出す技術が要と成っています。
4輪のエコタイヤのテクノロジ-として知られていると思いますが、最近はさらにステ-ジの高いハイグリップスポ-ツタイヤにこの技術が応用されています。
しかしこの技術は非常に高度で異なるS-SBRをバランス良く結合させ、むらなくポリマ-全体に馴染ませる事はかなり高度なテクノロジ-。
例えばレ-シンタイヤにこの技術を投入しているのはフォ-ミュラ-Eにタイヤを供給しているMICHELIN一社ではないかと思います。
フォ-ミュラ-Eと言う近未来のカテゴリ-たからこそタイヤメ-カ-としても未来を見据えての挑戦と言うとこだと思います。
つか・・・かなり分かり難い話かもしれませんが・・・(^^;
ここは私なりにかみ砕いて説明するとイメ-ジ的には見た目は一つの黒いトレッドラバ-ですが色々な得意技を持つ職人さんの塊で出来ている。
そしてガッチリとスクラムを組んでいてれぞれ得意な条件が発生すると瞬時に役割を交代しバシッと仕事を行っている。
この仕事の能力や役割分担はセグメントによって厳密に人選されている・・・といった感じでご理解いただけるかな?
ところでBRやSBRにもグレ-ドが有り価格差もかなり大きなものです。更にS-SBRは高価。
廉価版として復刻しているタイヤ等は見た目は同じでも使用されているゴムが異なっている場合が殆どで価格差もこれに反映されていると言っても良いでしょう。
POWER RSやROAD5には他社より抜きに出たこのような高度なテクノロジ-が投入されています(多分)
無論ACTと言うケ-ス骨格とのマッチングもこのラバ-の能力を最大限発揮させる役割も担っています(多分)
まぁ・・・ミシュランさんから聞いた話ではありませんが私の勝手な全力考察・・・なので悪しからず。
ゴムの話はこれにてお終いです。
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いつも楽しく読まさせて頂いています。
ちょっとお伺いなんですが、BSを023から30エボまで、7セットほど履いて、今回は久しぶりのミシュランロード5にしてみたわけですが。
ひとえに曲がらないに尽きるのですが。
ブレーキリリース後の初期回頭性も鈍いし、トラクションの回頭性もいまひとつ。
ただ、乗り心地は凄く良いんですけど。
まぁ、なんだか素人目判断だと、かなりガッカリかなと。
まぁ好みの問題もありますけどね。
ツーリングタイヤであって、ツーリングスポーツではないなと言うのが感想ですね。
すみません、素人の戯言ですけど。
Posted at 2018.04.12 10:56 AM by 風
おやおや・・・・
T30系と比較し旋回性に劣るということは無いと思いますが。空気圧は如何でしょうか?
ROAD5の場合、機種にもよりますがフロント230KPAリアで250KPA程度が目安でこれ以下はあまりお勧めできません。
機種によっては250/270KPA以上に成る場合もあります。
試乗会等で他社メインのディ-ラ-さんも旋回性の評価は高かったですよ。
Posted at 2018.04.12 12:00 PM by REIRA-SPORTS
お返事ありがとうございます。
車種はCB1300SB、空気圧は30で230、250、ロード5で、240、260です。
あくまでも素人のフィーリングなんですけどね。
なんだかスパッとフロントがはいっていかなくて、コーナリングが楽しめないんですよね(^_^;)
定年後のロングツーリングで、九州上陸の際は、レイラさんで、タイヤ交換&健脚をお願いします。
Posted at 2018.04.12 12:21 PM by 風
成る程・・・。
空気圧は特に問題は無いですね。
因みにROAD5は例えばピレリなどが得意とするキャンバ-スラストを最大限に生かした切れ味鋭いステア-特性と異なります。
今回のPOWER RSやROAD5はフロントタイヤの接地面積を縦方向に短く取り比較的早くコ-ナ-リングフォ-スを発生させると言った方向で初期旋回のアプロ-チをしています。
なので回頭性は俊敏でありながら安定性を担保しています。 ここがフィ-リングに違和感を感じる所なのかもしれませんね。
ブリヂストンの場合はプロファイルにバンキング時の安定性を持たせる工夫が有るので摩耗によりプロファイルが変化すると舵が切れ込むネガが顔を出して来ますが・・・
このキャラに慣れる若しくは好みであると相対的にROAD5はDULLと感じるのかもしれません。
まぁ仰るスパっと言う所は敢えてぼかしているのがROAD5でもあると思います。
Posted at 2018.04.12 12:44 PM by REIRA-SPORTS
ありがとうございます😊
もう少し、乗り込んでみようと思います。
Posted at 2018.04.12 1:43 PM by 風