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2018.03.08

世界の道路事情

日本国内の道路事情の中で法順守で走行する前提で考えるとハイグリップタイヤなんていらない、まして200PSを超えるSSバイク何て必要ないじゃん・・・なんて話も聞きますね。

まぁ確かにではありますが。

しかし海外の道路事情を知るとタイヤもバイクもス-パ-スポ-ツの需要と言うものを多少理解できるかもしれません。

海外の法的な制限速度は日本国内とは全く違っています、有名なのはアウトバ-ンですよね。

速度制限は原則有りません。推奨速度は一応130kmが示されてはいますがあくまでも推奨と言う事。

アウトバ-ンと言ってもフル直線では有りませんから・・・ある意味サ-キットよりも過酷かもしれません。

アウトバ-ン以外でも自動車専用道路は120km~130km規制に成ってます。

また欧州の多くの国では郊外では80km~90km制限、国境付近の曖昧な地域では速度規制が無い場合もあるようです。なんとスペインは100km規制なんですね-一般道の速度制限がですよ。

逆に市街地では30km~50km規制とやや厳しい制限が設けられてます。

故に公道においても低中速から高速までのパフォ-マンスは重要な要件に成る。この辺りのバランスのとり方も我々の常識と異なると思います。

例えはつづら折りの峠道の制限速度が90kmと言う事もある訳で・・・・(^^;

人に迷惑を掛けなければ自己責任でって話が根底にあるのかもしれませんねぇ。

なので国境越えのワインディングはさながらサ-キットレベルで走行可能って話に成ります。

因みにテストコ-スのハンドリングコ-スの様なレイアウトで平均速度100kmなんて必死で攻めても難しいでしょう。(コ-スにもよりますが・・・)

欧州の自動車・バイク・タイヤメ-カ-の背景にはこの様な環境が大きく影響していると思います。

無論、日本のメ-カ-も輸出はしているので要件の一つとしていると思いますが、やはりそこは脈々と受け継がれてきた文化の違いは如何ともという話。

更に欧州メ-カ-でもそれぞれの世界観に違いがある訳で開発において何処に重きを置くかの違いもあると思います。

ピレリとミシュランなんて似て非なるものですもんねぇ。何しろピレリのTBタイヤとかORなんて殆どなじみも無いし・・・でもAGタイヤはピレリもミシュランも優秀だったりします。

一つ言えることは欧州の2輪文化は日本のそれとは全く違うという事。決して軽んじては居ません。

世界最大のオ-トバイメ-カ-4社がある日本、残念ながらメ-カ-さんが遠くを見て足元を見ないのも致し方が無い事かも知れませんね。

因みに欧州のタイヤメ-カ-が示すポジショニング、トラックとストリ-トの比率等にはこのような背景が有ったりします。

 

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