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2016.06.10

本当にあった(のか)・・・怖い話

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先日、常連のお客様から不思議なお話をお伺いいたしました。

その話は中古で購入したSR500を手放したというところから始まり・・・・何故、手放さなくてはならなかったのか。

そんな話。

お客様は普段、1000ccのSSモデルに乗っているのですがSRの様なビンテ-ジティストなバイクも好きな様でなにかと話の合う方です。

ある時、友人の知人の知人のなんたらで既にご友人とは全く面識の無いレベルの方からSR500を譲り受けられたそうです。

年式の割には程度も良くコンディションも抜群で良い買い物をしたと大喜びだったそうです。

エンジンも快調で始動もデコンプの感覚を楽しみながらツ-リングにもよく出かけられたようです。

そんなSR500と過ごす日々の中、島根県に転勤になりSR500も一緒に赴任したそうです。

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休日にはSR500と共に初めての土地をあちらこちらに出掛けてある意味転勤も悪くないなんて楽しまれていたとか。

しかし・・・ある日、見晴らしの良いある所を走行中、急にSR500の調子が悪くなり・・・・エンジンストップ。

止む無くJAFを呼び、最寄りのバイクショップまで運んでもらい、そのお店に点検を依頼。

しかし、何処にも不具合はないと告げられ・・・・確かにキック一発エンジンは好調に始動。なんか不思議だと思ったらしい。

その後は何事もなくSR500は快調だったそうですが、思い立ってあの見晴らしの良い場所へ再度出かけられたようです。

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ところが・・・やはり同じ場所でエンジンストップ・・・・一体如何言うことかと・・・・。

今度はバイクを押してその場から離れ・・・・もう一度エンジンを始動すると一発で息を吹き返したらしい。

その後も何度その場所を訪れても同じようなことが続いたらしく、流石に気味が悪くなり・・・・・

友人に連絡しそもそもの持ち主を知りたくなり経歴を辿ってみたそうです。

なんとSR500の元の持ち主は島根の方で・・・・すでに亡くなっていたそうです、因みに事故ではなく病によってお亡くなりになっていた様です。

そして元の持ち主の方の話は強烈で余命幾ばくを宣告され、その中でSR500を購入ししかも敢えてキック始動のバイクを選び余命を探るかのような日々を送られていた様です。

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その話と元の持ち主のお住まいを聞いて・・・もしやと思いあの場所に出掛けて・・・その辺りを散策。

見晴らしの良い丘を登ってみたらそこには墓地が。

自分の意志とは関係なく体が動き、墓地の中で元の持ち主のお墓を探していたらしく、そしてそのお墓があったそうです。

怖いというより何か不思議な縁を感じたそうです。

お墓に花とお線香を手向け、そして意を決してご遺族の方を訪ねたそうです。

そこには奥様と二人の息子さんが暮らしておられて、事情を話しご仏壇にもお参りさせていただいたそうです。

そしてご家族からは思いもよらない話を伺った様です。

生前、このバイクは自分が逝った後は息子に乗ってほしいと言っていた様で、バイクは置いておいてくれと。

しかし、奥様はこのバイクを息子らに引き継ぐことを躊躇い手放したと言う事情があったらしい。

お客様はご自分がSR500を手にし、そして島根県に赴任したという不思議に縁を感じ、バイクはご家族のもとへ送られたそうです。

ご家族もその事情に驚き、少なくともSR500は手元に置くと約束してくれたそうです。

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なんとも悲哀のある不思議な話ですよね。こんな不思議なことが有るものなのか。

因みに医療の世界は科学の最先端テクノロジ-の世界と言っても過言ではありませんが、当店にも医療の仕事に従事しておられるお客様が多くおられます。

医師であったり看護師であったり放射線技師、臨床検査技師など様々な方がおられますが多くの方は説明できない不思議を肯定しておられます。

理論としての命は説明できても魂について誰も説明することはできないと。科学では割り切れないのが生命であると。

怖いというより本当に不思議な・・・・そして生きていると言う事の喜びを知るべきと感じたお話でした。

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