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2015.09.11

シャラマッハ波 その2

DSC01421

とても珍しい事にピレリジャパンの方がご来店に成りました。

かれこれ10年ぶりでは無いでしょうかねぇ。

恐らくは今回、新発売と成ったレ-ステックRRの技術解説の中のシャラマッハ波と言うモノが良く解らないとブログの記事にしていたので説明に来られたのかもしれません。(ブログ見てるのかな?)

まぁ営業の方なので漠然とした内容と動画でしたけどヒントは頂きました。

私なりにシャラマッハ、つまり剥離層に関連して考察してみました。

つまりは「シャラマッハ波」と日本語にするからややこしい訳で・・・・

横文字では「Schallamach waves」そのまま剥離層の波と言う事。走行負荷によるトレッドの不安定性によって生じる表面のシワの事ではないかと思います。

これは表面の不安定性が特定の臨界拡張比率で起こる現象で、ある波長を持つ表面波として生じる現象・・・・と言われています。

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つまりこの表面波がシャラマッハウェ-ブで軟らかいゴム程影響を受けやすく摩擦力の大きい接地面に作用し具体的にはタイヤクラウンのトップに大きく作用する。

この事が偏摩耗に引き起こす原因と成るので周方向に対して深い角度のグル-ブは不利でありまた表面波が集中するクラウントップ個所のグル-ブは分断する。

要はグル-ブは入れないと言う事、これによって偏摩耗をセ-ブするという事でしょう。

まぁシャラマッハウェ-ブを何処かの科学者が計測可能にし理論付けて立証したと言う事でしょうか?

そもそもタイヤのセンタ-に浅い角度のグル-ブを施すと全周にウェ-ブが出やすく、それが鋭角であれば凹の鈍角であれば凸の摩耗が出やすい。(対負荷方向)

その事は周知の事象で特に新しい考え方ではありません。

但し、その事象を物理的根拠に基づいてデザインした・・・・と言う事なのかもしれませんね。

私の考察が正解かどうかは分かりませんがメッツラ-社の言うシャラマッハ波とは概ねこの様な事ではないかと思います。

なのでROAD4のフルディプスサイプのテクノロジ-は凄いって話にも成ったりします。

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