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2017.07.05

POWER RSライトクラス私的考察

久々にMICHELINから発売されたライトクラス向けスポ-ツラジアルPOWER RS。

まぁパイロットストリ-トラジアルと言う商品もありますが名の如くハイスポ-ツとはちと違うセグメント。

なんだか巷でも身内の中で期待感が・・・でも現品を見て触っただけでは分かりません。

なので新婚ホヤホヤの友人の奥様からVTR250(しかも新車)を借り受け実走評価。

そもそもクォ-タ-モデルは軽快で俊敏と言う所が持ち前で手軽なライトスポ-ツと言う位置づけですよね。

昔はレ-サ-レプリカが全盛でタイヤも過激なモデルが主流でした。最近もJP250クラスのレ-スが人気を高めてきていてCBR250RRの登場で復権を果たした感が有りますね。

さてPOWER RSはその様なマ-ケットを見据えてのタイヤなのか?しかし実際に走ってみて目から鱗。

クォ-タ-クラスのバイクは軽量・俊敏ではあるものの逆に言えば安定感に欠け落ち着きがないとも言えます。

NSRやTZRの様に小型戦闘機としてレ-ス要件に特化したモデルは今となっては特異なわけで、あの時代はそれが良しとされいました。しかし、現在のクォ-タ-の立ち位置は如何なのか?

無論、CBR250RRは注目度も高い。しかしZ250やKTMの様なスポ-ツネィキッドも人気が高い。

トラックでの高性能を楽しむ事もバイクの魅力であることは確かですがワインディングやツ-リングを楽しむユ-ザ-さんが圧倒的に層が厚いのも確かな話です。

レ-ス要件を高いプライオリティ-としたCBR250RRも大半は後者の使用頻度が圧倒的に多いと思います。

POWER RSは大排気量向けのサイズもそうですが大前提が公道向けのハイスポ-ツタイヤとしての位置付でリリ-スされています。

POWER RSのライトサイズもコンセプトは全く同じ所にあり公道におけるハイスポ-ツタイヤの要件を最優先に開発されたタイヤである事をハッキリ体感しました。

何時も走っている何時もコ-スは往復約300km強、VTR250だとちょっと難儀かな~なんて思いつつスタ-ト。

ところが先ずその安定感と接地感、質と言って表現したらよいのだろうか?ワンクラス上級なステア-特性に驚きを感じました。

OEMとして装着されている某社のタイヤはクォ-タ-のこれまでの概念通り俊敏だがややバタバタと落ち着きのない特性でそれは車両の質量や立ち位置からこんなものだと思っていましたが・・・違う答えが有ったのだと。

POWER RSのステア-特性は適度な安定感が行き過ぎた俊敏性を規制しダンピングの効いた摩擦力は高い接地感と実グリップレベルと相まって絶対的な安心感を生み出しています。

他社のハイグリップタイヤの様な切れは有りませんが二次旋回性はハイグリップタイヤであることを強く主張し高いコ-ナ-リング安定性とタイトなラインをトレ-ス出来る能力を発揮。無論、公道レベルでのグリップ力は申し分ありません。

逆に穏やかな一次旋回とシンクロし安心感の高いコ-ナ-リング特性を実現しています。

摩擦力のアプロ-チは耐久性や磨耗による特性変化を最小限に止めミシュランのト-タルパフォ-マンスコンセプトを余す所なく投入された贅沢なタイヤですね。

公道タイヤである以上、ハイスポ-ツと言えども安全性とスタビリティ-を最優先項目とし操る楽しさを最大限に具現化したと言って良いでしょう。

故にトラックでは専用のハイグリップタイに敵わないところも有るでしょう。でもMICHELINはその様なタイヤではないとしているのだと思います。

勿論、トラックを楽しむに十分な能力は担保しています、ただコンペティブなタイヤではないという事。

往復300kmの道程があっという間と言う程楽しくて疲れない、250ccと言うバイクの印象が大きく変わりました。

コンフォ-ト性に関しては他社とは格が違う能力でアンジュレ-シヨンの影響も受けがたくバンプやギャップもサラっといなすラグジュアリ-スポ-ツとしても秀逸。

まぁトラックメインと言う方にはお勧めできません、多くを犠牲にした勝つためのタイヤではありません。

ワインディングやツ-リングがメインと言う方にはこれまでにない上質なパフォ-マンスを提供してくれると思います!お勧めですね!POWER RS(^^)/

 

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コメント

文章読んだだけで、自分も体感した気分になりました。
また250に乗りたくなりましたね~。 
私的考察の一覧が出版されれば必ず買います! 

ハイグリップセグメントのタイヤはトラックでのラップタイム等で評価を受ける場合が多い様ですが、ストリ-トタイヤである以上安全性やスタビリテイ-の高さは欠かせない性能だと思います。

POWER RSはその能力が極めて高い。

ですがPOWER RSはトラックでも単独でレコ-ドラインを走ればかなりの好タイムが出せる力は秘めていると思います。

あくまでも公道でのセ-フティ-&スタビリティ-に重きを置いたハイスポ-ツタイヤですね!

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