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2013.09.27

バルジデント

モ-タ-サイクルタイヤとは違うのですがお客様からPCタイヤの事についてご質問を頂きました。

交換したタイヤのサイドウォ-ルの外表面に凹みが有ると。

交換した4輪タイヤショップのタイヤアドバイザ-さんから「これはバルジデントと言って走行上全く問題ありません、製造工程上発生するものです」と告げられたそうです。

まぁちょつと不十分な説明ですね。(多分、分かってらっしゃらないと思います)

またピンチカットの出っ張りと比較して説明が有ったようですけど・・・

凸凹と言うだけで全く違う意味だし原因も当然異なります。

ピンチカットは大変危険な状態なので引き合いに出してバルジデントは大丈夫と思いこませるのかな?

因みにバルジデントと言う凹凸は製造上と言うのは間違いありません。

トラックタイヤとか乗用車用でも比較的サイドウォ-ルのボリュ-ムが有るタイヤ程目立つと思います。

バルジデントの原因は製造過程でのカーカスコード間の距離の差異、カーカスプライの接続重合部、又はカーカスコードのタイヤ加硫中における金型からの距離の変動などにより構成が不均一となり内圧を与えるとサイドウォ-ル外面に凹凸が発生するものです。

更にスチールコードは伸び難いので、カーカスコードの配列の微少な不均一さがタイヤ外面に現れやすい事等が挙げられます。

まぁ剛性分布の不均一とも言えます。

結構、軽いものはサイドウォ-ルのデザイン等でごまかしている場合も多いですね。

では本当に問題はないのかと言うと、応力の不均一によるクラックの発生を誘発したり元々ユニフォミティ-が良くないと言う事なので問題がないと言うのは如何かなと。

危険はないと言うのであれば直ちに危険な訳ではないしタイヤが壊れると言う事でもありません。

しかし、バルジデントに起因するクラックが発生すれば話は別で、その可能性は有ると言う事です。

つまり伸縮運動の大きなタイヤにとってはクラックに至る可能性も高くどちらにしても耐久品質には劣ると言う事に成ります。

同じタイヤでもバルジデントが大きなものと小さなものが有り、大きなものは拒否して当然だと思いますよ。

国産や欧米のメ-カ-のタイヤでもレンジの低いタイヤには見られます。

最近はバルジデント対策も進んでいるようですが・・・・

お客様の購入された輸入タイヤは多分・・・全てのタイヤにバルジデントが発生している可能性が高いと思います。

やはり著名な欧州メ-カ-製であろうと品質の差は生産国で表れるのだなぁ・・・なんて思いますね。

少しタイヤのレンジを上にシフトして考えられた方が良いかも知れませんね。

ご安全に(^^)/~~~

 

 

※画像のタイヤメ-カ-とこの記事とは一切の関係はございません。

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