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2020.01.16

CUP2インプレッションNo,1

メディアさんのインプレッションが出揃ってきたので私の個人的所感をまとめてみたいと思います。

CUP2はピレリのスパコルSPと同じセグメントではありますが実際はスパコルSC系と徹底比較が行われています。

但しSCは純粋なRACINGタイヤで便宜上公道走行可としていますが条件的には厳しくストリ-トでの使用はリスクが伴います。

CUP2の場合は公道要件は10%としていますが10%の中には公道要件でもっとも重要な安全性がぎっしりと詰め込まれています。

安全性という要件の中には使いやすさという点も含まれます。

これは所謂セミレ-シングタイヤの性能を担保するうえで相反するところではありますが・・・・

まずウォ-ムアップ性と適応温度域についてはタイヤウォ-マ-の使用を前提としておらずワンコンパウンドとし低温から高温まで幅広い路面温度に適応しています。

この点は最近のミシュランがもっとも力を注いでるパフォ-マンスで恐らく昔々のハイエンモデルが温度依存度が高く冬場のミシュランごけ・・・なんて揶揄されていたことがトラウマに成っているのではないかと・・・・(^^;

まぁお陰でそれを克服し今では最も温度に依存しないポリマ-を開発するに至ったという事でしょう。

これはミシュランというメ-カ-が乗用車用タイヤをはじめ様々なカテゴリ-のタイヤの開発技術を共有していることもあると思います。

勿論、他のメ-カ-も基本的にはそうですが案外縦割りなんですよねぇ。

例えばMC用タイヤにPCRのハイエンドタイヤのネ-ミングは使用させないって事も事実有ります。

まぁMCは肩身が狭かったりするわけですが・・・・・

それは兎も角、最近のミシュランのポリマ-はエコタイヤのテクノロジ-をベ-スにハイチュ-ンが成されていると個人的には感じています。

それは例えばTgコントロ-ルやシリカやカ-ボンブラックのナノテクノロジ-とカップリングテクノロジ-等々。

ケ-スの構造にしてもエポックメイキングだしコ-ドへのこだわりも半端なく相当に繊維メ-カ-さん泣かせであることは間違いないと思います。

またタイヤプロファイルや前後の寸法比やバランス、各セグメントに確り落とし込まれたプログラミングはサイドウォ-ルの対地角度や剛性バランスのとり方等を見てもとても繊細。

ミシュランさんと関わってもう随分長くなりますがハイグリップモデルにはあまり興味がないのかとも思っていましたが今回はMotoGPのサプライヤ-としてプライドを掛けたセミレ-シングタイヤの登場と言ってよいでしょう。

勿論、MotoEのタイヤ開発の中ですすめられているコンセプトもフィ-ドバックされていると思います。

ファンライドを超えたファンライドといっても過言ではありません。

と・・・・前置きが長くなってしまいましたので実走評価は・・・・No,2に続く・・・・(^^;

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