2014.08.27
タイヤの空気圧again
この話は本当に堂々巡りですね。
例のアチラ様とどちらが正しいなんて煽る方も居られますが・・・
私の言っている空気圧の話は事実を述べているだけです。
OEMタイヤの考え方としては多くの国産車両メ-カ-の指定する内圧は間違っている訳では無く担保しなくてはならない要件から見れば正しいと言えます。
但しREPタイヤに関してはまた別の話です。
OEMの論理を全てに当てはめると言うのは聊か乱暴な話です。
無論、REPタイヤも車両メ-カ-の指定する内圧で使用する事に問題は有りませんが本来の能力を発揮するに至らなくなると言う事です。
まぁOEMタイヤやバイアスタイヤしか製造していないタイヤメ-カ-もあるしハイパフォ-マンスタイヤの開発経験がなければ知り得ないのかもしれませんね。
そもそもJATMAの規格である空気圧と負荷荷重能力の関係はあくまでも規格を記したものであって有る内圧の時に担保しなければならない負荷荷重能力を示したものです。
したがってタイヤの設計はその数値を基に開発され能力を担保します。
しかし、その規格の中の最大空気圧で使用しなければならないと言う決まりも理屈も無く、まして全てのタイヤが必用な用途要件で能力を発揮できる内圧ではありません。
更にJATMA規格はMCの高負荷荷重仕様の設定が無く欧州の規格と違いが有ります。
故に国内に置いては指定空気圧が低すぎる設定の場合も有ります。(OEM)
特にREPタイヤの場合、構造やマテリアル、ラバ-の特性そして機種や使用条件によってタイヤの能力が最大限に発揮される空気圧は異なります。(高い低いでは無く)
逆に言えばリム打ちやウェアインジケ-タ-が露出した時点での絶対安全性、規格を担保する空気圧とは異なると言う事です。
参考までにタイヤ摩耗が進めば安全性と言う意味から空気圧は高めの設定が必要になります。それは日本の車両メ-カ-が指定している内圧が指標とも言えるしそれでは足りない場合も有ります。
当然、加圧と摩耗によりパフォ-マンスは低下します。
また車両メ-カ-はその車両に採用されているOEMタイヤに関して空気圧を指定しているのであってREPタイヤに関しては別の話です。
故にREPタイヤに関しては保証も責任も車両メ-カ-は負担しません。
無論、REPタイヤのテスト等する筈も無く知らないと言うのが正直なところです。
REPタイヤに関してはタイヤメ-カ-にその責任の所在が有り・・・・
故に声が小さい・・・^^;
因みに、近年主流となりつつあるシリカラバ-は温度設定が要でありその能力を発揮させる為の構造が与えられ高次元でバランスしています。
また空気圧に関しても最適な値が有りメ-カ-は当然内圧デ-タ-も保有していますが開示はしない。(私は開示すべきと思いますが)
車両メ-カ-との関係や立場、管理責任等の問題が有りここがサプライヤ-としての苦しい所と言う事でもあります。
なのでレ-スフィ-ルドでは車両メ-カ-は内圧を指定しないけどタイヤメ-カ-はスポ-ツタイヤ迄も適正空気圧を開示している場合も有ると言う事です。
因みに所謂SPタイヤもツ-リングタイヤも表記の規格は同じです。
そして気体の熱による膨張率は全て同じ、これが現在の物理です(ボイル+シャルルの法則)
有る意味トラック走行に置いてタイヤメ-カ-が推奨する内圧は大きなヒントであります。
有るタイヤのサ-キットで適正とされる冷間170kpaが公道では290kpaが適正と言う話はタイヤの能力担保と言う意味に置いて物理的に無理が有ります。
また全てのREPタイヤが同じ傾向と言う訳では無くツ-リングモデルは欧州車の推奨している内圧が適正で有ったり国内での指定空気圧では低いと思われる機種もあります。
例えばSSバイクにSSタイヤでは210kpa/200kpaが適正であったとしても同じメ-カ-の高負荷荷重仕様のツ-リングタイヤと重量級のツアラ-では290kpa/320kpaが適正であると言った様な事です。
※表記の内圧は例で有ってメ-カ-や銘柄で異なります。
ここからは私の独り言ですが・・・(^^ゞ
ある車両メ-カ-のコンペモデルの開発陣と仕事を共にした事が有ります。
そのエンジニアはA社のタイヤはコ-スや機種で内圧を動かせと言うので面倒だ。
タイヤは同じ空気圧で転がってればいいんだ!タイヤメ-カ-が出しゃばるな!!
なんて言ってましたね~。
これがこの人いる車両メ-カ-の体質だったらこりゃダメだって思いましたね。
ところで私は現在R1100SにPOWER2CTを履いていますがフロント220kpaリア240kpaで使用しています。フロントはBMWの推奨空気圧、リアは250kpaが推奨なので-10kpaですがこの内圧が私にとってベスト。
同じPOWER2CTをK1300Rで使用する場合とてもこの内圧では足りません、仮に250/290kpaに設定してもリアは剛性感が得られないかもしれません。
タイヤの空気圧は数値を持って高低を論ずるのではなくあくまでも適正値はそれぞれと言う事です。